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外の視線を気にせず作る人が楽しいキッチンのある家
東京都の郊外、区画整理の為に改築することになった家。
視界は多摩川に面し開けており日当たりは良いが、通行人の多い道があり視線が気になる。
改築にあたってはプライバシーを重視しつつ、明るさを取り入れた家を、との夫妻の希望があった。
そこでオープンでありながらも、敷地と道路の段差を利用し、中庭を設けて建物の奥まで十分な光を取り入れた。
一番奥まった位置にキッチンを配してキッチンとダイニングテーブルをI型に設計した。改築前のダイニングに背を向けなくてはいけなかった点をこれで解決し、外の視界を楽しみながらも視線をコントーロールし、ダイニングと一体化した家に生まれ変わった。
道路に面したリビングはデッキと一体化させ、ダイニングや玄関の高さよりトップに持ってくる事で、外の視線を気にせずくつろげるスペースを確保。
また1階にはモダンな和室を配し、中庭からの採光は部屋の隅々まで届くようになっている。
螺旋階段で上がった2階には、長女の部屋と夫婦の書斎が設けられた寝室を配した。
光をふんだんに取り入れた書斎は眺めがよくリラックス出来る空間。
敷地が区画整理により縮小されることで、コンパクトさを要求された改築であったが、人々が集まれるダイニング、機能性のあるキッチン、程よい屋外との距離感などを生み出した家となった。
リビングからキッチンを臨む
建物の奥に配置されたキッチンは、中庭からの光をふんだんに取り入れて明るさを取り入れた。
横並びの長目のキッチンはスッキリした印象。
冷蔵庫や電子レンジ、食器類は背面の収納スペースに。
よく使う食器類やお酒などは前面のカウンター下のある収納に収めることが出来る。
幅のあるキッチンで家族全員が調理をする際も広さは十分だ。
キッチンからリビングを臨む
リビングはダイニングキッチンから段差を作り、外のテラスとフラットになっている。
玄関ポーチからも高さがあるリビングは、外の視線を気にせず、光を取り入れるように工夫。
外の景色を楽しみながらくつろげるスペースになった。
中庭の様子
外からの採光を中庭を作ることで建物の奥までふんだんに取り入れた。
リビングは中庭とデッキからの採光で明るい雰囲気をかもしだす。
中庭は苔石や白砂利を取り入れ、静かな落ち着きを感じられる。
リビング
外のデッキから視線を気にせず落ち着けるスペースは、建物の段差を上手く利用。
ダイニングキッチンとは段差を設けたことによって、プライバシーが保たれ程よい距離感を生み出している。
また和室とは間仕切りで句切られるようになっている。
和室
1階リビングの隣の和室は掘りごたつがある。
また建具を太鼓張りにし、趣のあるかつモダンな印象とした。
夫妻の書斎
2階にある夫婦の書斎は、寝室の壁を利用して設計されている。
川に面した景色のよいテーブルで、読書や眺めを楽しむことが出来る気持ちの良いスペース。
主寝室
夫婦の寝室は書斎で区切られている。内装のフローリングと同じ素材を使い、統一感を生み出している。
外観
道路に面した建物の視線を考慮し、玄関は東側に配置した。
段差を設けることで、プライバシーを配慮した設計になっている。