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投稿記事
高梁川の東側にあたるこのエリアは、豊かな水に恵まれ昔から水田が拡がり、焼杉に漆喰壁の農家住宅が点在していました。近年幹線道路が整備され、市中心部へのアクセスが便利になったことにより、急速に住宅が立ち並ぶようになりました。この敷地は南北に住宅が迫っていますが、西側の土手方向には大きく拡がりがあり、この拡がりを住宅に取り入れることを端緒に設計を進めました。黒の下屋部分には水廻りを集め、また白の2層部分には各居室を集め、中央の吹抜け空間を介して南北明快に分けています。延床約28坪程度とやや小さめの住宅ですが、中央に大きな吹抜け空間を作ったり、各部屋をあまり間仕切らずに開放的な作りとすることで、28坪とは思えない程の拡がりを感じれるようにしています。外観はこのエリアに昔から佇む焼杉に漆喰壁の住宅の外観を踏襲し、歴史の延長線上に位置するデザインとしています。
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緑の屋根がシンボリックな、街のランドマーク
休日は親子連れで賑わう交通公園の前に、目を惹く一軒家がある 地面からすこし浮いた白い箱に、帽子のような緑の屋根がかかった、印象的な外観。 並木道の突き当りにある可愛い”おうち”は、地域のランドマークのような存在となっている。 約25坪という小さな土地に建蔽率40%という厳しい条件だが、シンプルなプランによって狭さを感じさせない開放感溢れる住まいを実現した。 約10坪の正方形の四隅に、一坪大の直方体を配置。 四隅の箱に水回り、書斎、納戸、階段室などの役割を持たせ、残ったスペースを居住スペースとした。 1階には南と北の両翼にテラスを設け、日中はほとんど窓を開け放って過ごしている。 道路より高い位置に床があるため、外部からの視線をあまり気にせず、贅沢な開放感を味わうことができる。 無防備なほど開けっぴろげに外と繋がる住まいは、その魅力的な外観で街並みにも寄与。 家族を優しく包み、街の人々に愛される住まいが完成した。