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- 狭小住宅
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小さな変形敷地を楽しむ家
上から見ると旗竿のような形をした変形敷地。 約6mの竿部分を差し引けば、建築に使える旗の部分の面積は実質20坪ほどしかない。 旗部分の敷地を細長い建物と中庭で分割し、中庭側に部屋が部分的に突き出すような構成とした。 動線を短くして便利にすることも大切だが、この旗竿状の敷地を生かすには、 あえて便利さは追求せず、空間の高低差で奥行き感を出すなど、 住み方にあわした楽しさを追求した。
細長い敷地を生かす空間への仕掛け
施主が湘南の人気のエリアでやっと見つけた細長い敷地。 奥行き約19mに対して、間口が7mで奥になるほど狭くなる。 単なる細長い箱では、この長さを生かすことはできない。 長さを自然に体感できる魅力ある空間にするため、建物を折り曲げ、生まれた空間に前庭、中庭、奥庭と3箇所の庭を設けた。 さらに長さ、高さを生かすため、素材の色や質感の変化、そして光や視界に変化をつける様々な仕掛け空間に施した。
天から注ぐ光で満たされる家
都心の住宅密集地に建つ家。 敷地は23坪で、東西に細長い。 東側は交通量のある道路に、ほかの三方向は高さのある隣家に囲まれている。 東側の道路から住まいを眺めると、外壁のどこにも窓がなく、3つの白い箱が少しずつずれて重なっている。 建て主の一番の希望は「光と風が通り抜ける家」。 密集地において、いかに自然を取り込むかが課題となった。 そこで、即面の窓を最小限に抑え、壁をまるで着物の帯のように少しずつずらしながら重ねるように構成。 ズレによってできた隙間は天窓となり、光と風を住まいに届ける。 採光を必要としない収納を中央に据え、収納を囲むように居室を配したことで、隙間から入る光や風、音といった外の自然を感じられる住空間を実現した。 光と風が通り抜ける室内に居ると、ここが住宅密集地であることを忘れてしまう。 柔らかな光で満たされた空間で、穏やかな時間を過ごしている。
狭小住宅を広く感じる動線と空間
限られた敷地に建物の配置を考える時、一部を45度振ることで2台の駐車スペースと中庭を確保。 狭小住宅であえてリビングとダイニングキッチンを分けることにより、わざわざ移動する動線をつくる。 ワンルームにするより不便になるが、空間を移動する感覚が生まれる。 2階の寝室・子供部屋とも吹き抜け越しの窓が有り、家の中で家を楽しむ空間とし、 玄関の見上げ空間は、地中海やモロッコに有る路地の迷路のイメージでデザインした。