美田 光子
光と風が巡るシームレスな空間で自分らしく暮す
築26年、広さ約68㎡のマンションをリノベーションした住まい。
マンションリノベーションのモデルルームだったこの部屋を一目で気に入ったというご夫婦が暮している。
リフォーム以前は分譲マンションによくある3LDKの間取りだったが、その姿を一新。
‟間取り”という概念のない、シームレスで自由な空間をつくった。
既存の壁や建具は取り払い、新たにL字型の壁を設けてその内側にウォークインクローゼットと寝室を配置。
残りの空間は自由に使えるオープンスペースとなっている。
空間を緩やかに仕切っているL字壁は南のバルコニーと西の窓を繋ぐように配されており、壁の上部は光を通すようガラス張りに。
住まい全体に光と風が行き届く。
この壁はベンチとして、また飾り棚として、さらには座卓としても機能し、壁というよりは大きな家具のよう。
L字型の壁は、住み手のライフスタイルによって居場所をつくっていくという、この部屋のあり方を象徴するものとなっている。
住む人の可能性を幾重にも広げる、自由でオープンな空間が完成した。
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