kempe
- 住まい:
- 神奈川県
緑と空とつながる、自然と共生する大屋根の家
里山の開発によってできた新興住宅地に建つ家。
幼い頃からこの地域で暮らしてきた建て主は、地域の自然環境に寄与するような住まいをつくりたいと考えた。
敷地は南北に約39mもの奥行きがある。
大きな寄棟屋根に覆われた建物を敷地の北寄りに配置、南北両側に庭をつくり、住まいを緑で包み込んだ。
ほぼ正方形の平面の中央には南北を貫くようにリビングを配し、その両翼に個室や水回りを設けたワンルームに。
子供室のある2階は1階と吹き抜けでつながり、家全体に一体感がある。
南側の屋根は全面ガラス張りになっており、空に対して大きく開いている。
反対の北側は庭に開き、緑や光、風を存分に取り込む。
空と緑、そして地域に対して開いた住まいとなった。
緑豊かな外部と内部を自然につなぐため、内装にも自然素材をふんだんに使用。
天井にはベイ松材の構造材を表し、壁はホタテの貝殻から作られたチャフウォールで仕上げた。
住まいには南北に風が抜け、夏場でも冷房をかけずに快適に過ごすことができる。
高窓からは青空や星空が見え、空を眺めて過ごしているのだそう。
緑と空、風、自然と共に暮らす家が完成した。
株式会社 直井建築設計事務所 東京都
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光と風が巡るシームレスな空間で自分らしく暮す
築26年、広さ約68㎡のマンションをリノベーションした住まい。
マンションリノベーションのモデルルームだったこの部屋を一目で気に入ったというご夫婦が暮している。
リフォーム以前は分譲マンションによくある3LDKの間取りだったが、その姿を一新。
‟間取り”という概念のない、シームレスで自由な空間をつくった。
既存の壁や建具は取り払い、新たにL字型の壁を設けてその内側にウォークインクローゼットと寝室を配置。
残りの空間は自由に使えるオープンスペースとなっている。
空間を緩やかに仕切っているL字壁は南のバルコニーと西の窓を繋ぐように配されており、壁の上部は光を通すようガラス張りに。
住まい全体に光と風が行き届く。
この壁はベンチとして、また飾り棚として、さらには座卓としても機能し、壁というよりは大きな家具のよう。
L字型の壁は、住み手のライフスタイルによって居場所をつくっていくという、この部屋のあり方を象徴するものとなっている。
住む人の可能性を幾重にも広げる、自由でオープンな空間が完成した。
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緑をたたえる庭と共に、豊かな時を紡ぐ
庭の緑を抱えるように佇む、シンプル・モダンな一軒家。
長年都心で暮らしてきた建て主だが、ご主人の退職を機に「都会の喧騒を離れて、広々とした家で過ごしたい」と思うように。
そこで、奥様のご両親が所有していた、自然豊かな土地に家を建てることになった。
およそ860㎡と広大な敷地のうち、約600㎡は全面芝敷きの庭。
敷地の北東側に母屋を配置、その西側にはご主人のためのガレージを設け、L字型に向き合うレイアウトに。
母屋は庭と対峙するかのように東西に長く伸び、どの居室も庭に面している。
庭は、真ん中に設けた築山を中心に5つのエリアに分け、既存の樹を活かしつつ、各エリア趣向の異なるデザインに。
各居室の窓からはそれぞれ違った景色を楽しむことがでる。
奥行のある室内を移動すると目に映る景色も変わってゆく、表情豊かな住まいとなった。
豊かな緑をたたえる庭とともに、穏やかに時を重ねている。
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