北側(海とは反対側)から見た外観の夕景。
地上2階建てではあるが、海側の傾斜に沿って建っているため、こちら側から見ると平屋のよう。
格子から光が洩れ、生活の気配がうかがえる。

南側(海側)から見た外観。

崖地に建っているのが分かる。

既存の樹々に囲まれ、それらに溶け込むように佇んでいる。

エントランスポーチの夕景。

外周には外壁を設けておらず、格子で囲っている。
「拒絶感のない家」というのが建て主の要望のひとつ。
プライバシーの確保、防犯性などを考慮しつつも閉じすぎない、柔らかい存在感のある家となっている。

深い庇が影を作り、外部との適度な距離感を生んでいる。
エントランスを入ると、この家の2階部分へ。

和紙のスクリーンから優しい光が入る。

2階のダイニング・キッチン。
周囲を格子と障子が包む。

ダイニングから続くテラス。
列柱によって分けられた内と外との境を、深い庇が緩やかにしている。

テラスに設けられた格子。
格子が家の外周をぐるりと囲っている。

傾斜に沿って階段状のデッキが続き、階段を降りるごとに海との距離が縮まっていく。
ここは”縁側”としての機能も持っており、階段をベンチのようにして寛ぐこともできる。
また、1階と2階を繋ぐ外階段としての機能も兼ね備える。

南側から見た外観の夕景。
大きな窓は全面開放することができ、光や風といった外部環境を大いに取り込む。

1階の畳の間。

地盤面に近い1階からは、周囲の緑を望むことができる。

障子窓からは光が優しく注ぎ、ガラス窓は外の景色を切り取っている。

床には石を使用、壁は漆喰で仕上げた。
窓の内側には和紙のスクリーンを設け、外の樹々が作り出す影が映る。

ガラス越しに、周囲に生える植物や低木を望むことができる。

大きな窓から外の景色を取り込み、開放的なバスルーム。