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倉敷の古くて新しい和モダン住宅

倉敷の古くて新しい和モダン住宅

高梁川の東側にあたるこのエリアは、豊かな水に恵まれ昔から水田が拡がり、焼杉に漆喰壁の農家住宅が点在していました。近年幹線道路が整備され、市中心部へのアクセスが便利になったことにより、急速に住宅が立ち並ぶようになりました。この敷地は南北に住宅が迫っていますが、西側の土手方向には大きく拡がりがあり、この拡がりを住宅に取り入れることを端緒に設計を進めました。黒の下屋部分には水廻りを集め、また白の2層部分には各居室を集め、中央の吹抜け空間を介して南北明快に分けています。延床約28坪程度とやや小さめの住宅ですが、中央に大きな吹抜け空間を作ったり、各部屋をあまり間仕切らずに開放的な作りとすることで、28坪とは思えない程の拡がりを感じれるようにしています。外観はこのエリアに昔から佇む焼杉に漆喰壁の住宅の外観を踏襲し、歴史の延長線上に位置するデザインとしています。

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ふたつの「庭」が海沿いの空から光を届ける家

東側外観

海の絶景と伝説地の石川県加賀市尼御前に建つ家。海沿いの町特有の敷地だが、高速道路に挟まれているうえ、西面以外は隣家が差し迫っている。 そのような環境で建てられた住まいは、光が取り入れられる西面に大きく開口部を設け、建物の北西部分と南東部分を隅切りし、ふたつの庭を設けた。 西面の高さを抑えつつ設けた開口部からは、高速道路越しに加賀の橋立を望む事が出来る。 隅切りで設けられた庭の北西部分は、隣接している親戚宅のサンルームへの光を妨げない仕組みになっている。反対側の南東部分の隅切りは、車3台分の駐車場を確保するためのスペースを兼ねたものだ。 このふたつの部分に設けられた庭によって、明るさを十分に取り入れ通気性も確保。プライバシーを保ちつつ、閉塞感の感じられない住まいを実現させた。 「庭」から光が溢れる2階部分はLDKをワンルームとし、天井は屋根の架構をそのままに生かした。梁の大きさを抑えつつ、垂木の架け替えによって庭の反射光をより優しく取り入れることが出来た。 1階部分はポーチ、テラス、玄関を中心とした造りとし、周りに寝室、仕事部屋を配し、よりよい動線を確保。 コンパクトにまとめられた住まいは海沿いの街並みと調和した造りとなった。 ふたつの「庭」によってもたらされたのは、展望や内外部だけではなく尼御前の伝説そのままの風景と空をも取り入れた住まいである。

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空中庭園が家族を繋ぐ”未来型二世帯住宅”

吹き抜けの見えるLDK

子供達が成人し、将来二世帯住宅に変身するようにリフォームされた住まいは、家族の繋がりを重視した住まい。 部屋の中心は吹き抜けに造られた空中庭園が明るさを織りなす2階LDK。 キッチンは対面式で、ガラスで部屋がひと続きになったように明るい。 土間から続く1階和室と個室は、将来母親のスペースとなるように設計。 シャワー室や洗面台も配置された。 2世帯共用の玄関土間は吹き抜けで上階が見渡せる明るい造り。 家族の気配が伝わるように感じさせる。 3階は子供の個室が設置され、家族の変動によって間仕切りが変えられるようになっている。 屋上にも庭園を設けた。 眺めの良さを十分に取り入れ、吹き抜けで繋がる住まいは、家族が寄り添い集まれる活気あふれるものになった。

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和を追求し、光と影を織り成した静かな佇まいの家

ダイニングからデッキを臨む

地方の閑静な住宅街に立つ住まい。 子育てを終え、夫婦で静かな土地で暮らしたいとの要望で建てられた家。 美術館と、竹林と隣合わせにある家は、その環境そのままに、静かで和の雰囲気をかもし出している。 吹き抜けにあるトップライト、独特な格子を配すことによって、斬新な和の雰囲気がうかがえる。 1階は土庭ではなく、デッキを作り対面している竹林と見事に調和した。 施工は木造ラーメン方式の構造で、必要な景観と光を招き入れる開放的な空間を実現。 陽射しの射す方向から吹き抜けの格子を通して、家屋の中心部まで光を導いている。 隣家と隣合わせの南北は最小限の窓にとどめ、外から家の中は見えない。 しかし、家からは外の美しい景観が、十分に望めるようになっている。 この独特な格子、吹き抜けに設けたトップライトが、見事な光と影の調和を生み出した。 1階はLDKと客間として使える和室。 2階には夫婦の書斎があり、天井を高くして開放的な空間となった。 趣のある「和」の家であり、明るすぎない落ち着いた雰囲気。 それでいて斬新なアイディアを取り入れた住まいとなった。

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