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大人も子供も楽しめる「遊び場」のような家
都内の住宅地にある3階建ての家。
建て主の希望はご夫婦と3人のお子様、家族それぞれがくつろぎ、楽しめる空間。
お子様がのびのびと遊べるようなセカンドリビングが欲しいというのも要望のひとつだった。
そこで、斜線や建蔽率などの条件を考慮したうえで最大限のボリュームを確保。
1階全体をLDK、2階を水まわりと子供スペース、3階を寝室とした。
2階は、お子様がわくわくするような空間。
吹き抜けの空間を、当初の要望だったセカンドリビングというより、フリースペースとしてフレキシブルに活用できるようにした。
階段の下には、なんと1階と2階を繋ぐ大きなすべり台が。
子どもたちはほとんど階段を使わず、すべり台で上下階を移動しているのだそう。
約15㎡の空間には可動式の机と大きな本棚を置いて、スタディスペースや図書室のようにも使える。
大人のための「遊び場」は、1階LDKにある。
ダイニングキッチンは建て主行きつけのバーをイメージした落ち着いたしつらえ。
キッチンカウンターや壁面の素材にもこだわった。
素材感ある空間に整然と並べられたグラス、温かみある間接照明…。
バーさながらの雰囲気ある空間でお酒を飲んでいると、本当にくつろげると建て主は話す。
大人も子供も毎日を楽しみ、癒される、家族全員のための遊び場のような住まいが完成した。
2階フリースペース
2階は3人のお子様が過ごすスペース。
傾斜で屋根が斜めになった部分を吹き抜けとし、その部分を多目的に使えるフリースペースにした。
階段の下は1階と2階を行き来できるすべり台になっており、子どもたちの恰好の遊び場に。
すべり台
1階と2階をつなぐすべり台の途中には開口を設け、1階LDKに居る家族と視線が合う。
子どもたちだけではなく大人もすべり台で1・2階を昇降することが多く、遊び場としてだけではなく便利な動線にもなっている。
2階フリースペース
キッズスペースには大きな本棚を置き、図書室としても機能。
フリースペースや可動式のデスクで本を広げて、思い思いに読書を楽しむ。
本棚の向こうには子供部屋が2部屋ある。
2階フリースペース
フリースペースに置いた可動式デスクは、反転させると本棚にもなる。
好きな場所に置いて、好きな使い方ができる。
2階フリースペースを見下ろす
トップライトから差す光で満たされた明るい2階。
2階から3階へと続く階段は、途中で壁面に納まるような形になっている。
3階主寝室
3階にはふたつの寝室があり、その間にウォークインクローゼットがある。
どちらの部屋からもクローゼットに入ることができる。
主寝室の外は小さなテラス。
屋根面で斜めに切り取られており、外部の視線はほどよく遮られる。
1階LDK
ダイニングキッチンから1段下がったところにリビングがあり、段差は腰かけてくつろぐベンチとしても活躍。
キッチン・ダイニング
キッチンカウンターの天板を延長させ、ダイニングテーブルに。
シンプルな動線で、調理や配膳、片付けなど家事がスムーズに行える。
天板は人工大理石とステンレス、ダイニングキッチンの床は白のタイル。
キッチン壁面
設計の段階でご主人の行きつけのバーに行き、そのバーの雰囲気を再現した。
壁面は玄昌石のスレートで、間接照明によって素材の表情が浮かび上がる。
キッチン
様々な種類のグラスが並んだ様子は、バーさながら。
キッチン
人工大理石にステンレスを組み合わせた、頑丈で清潔感あるキッチン。
和室からリビング・ダイニングを見る
リビングの奥には細長い和室がある。
和室
モダンな雰囲気の和室。
障子戸でリビングと仕切ることもできる。
玄関
玄関脇の壁のニッチには間接照明を設け、写真などを飾るギャラリーに。
外観
高度斜線によって北側が切り取られている。
屋根は北側の外壁と同じガルバリウム鋼板にし、斜線規制を感じさせない自然な仕上がりに。