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雑木林の隣に建つ、店舗兼住宅。
床面積約30坪のコンパクトな建物に、住居と設計事務所、妻が営む雑貨カフェを盛り込んだ。
広さはないものの、住まいには森の中にいるかのような開放感がある。
2階部分が、家族が過ごすLDK。
2面の大開口で雑木林の緑を取り込む、緑に包まれるような空間。
リビングは家庭菜園があるテラスとつながっており、そこで収穫した野菜を食べながら過ごすことも。
‟自給自足”のスローライフを楽しんでいる。
食べ物だけではなく、太陽光発電で電気エネルギーも自給している。
さらに、カフェを営むことで現金も、人との繋がりも自給する…そんな自給自足の家を目指した。
1階は玄関を入って左手に寝室、水回りといったプライベートスペースを、右手に設計事務所と雑貨カフェを配置。
事務所とカフェの間には中庭を設けた。
カフェは2面の窓で雑木林とつながり、さらに中庭からも光が入る、明るく清々しい空間となっている。
オープン以来、口コミでたくさんの人がカフェを訪れる。
中庭では、お茶を飲みにカフェに訪れた農家の人が育てる無農薬野菜を販売したりと、人との繋がりが広がっている。
緑に包まれ、食を、人との繋がりを自給する、豊かな住まいが完成した。
[有]住工房傳(でん) 千葉県 建築家
- 昭和モダン
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昭和モダンを伝えるノスタルジックな家
築42年、鉄骨造3階建ての家をリノベーション。 この家は施主のご両親が建てたもので、かつて1階は写真館で、2階と3階が住空間だった。 リノベーション後も1階は貸店舗にし、2階3階を居住スペースにすることに。 インテリアが好きだったという施主のお母様は、海外の家具を購入したり、家をよりよくしたいとリフォームを繰り返してきたのだそう。 そんなお母様のこだわりが詰まった既存の家の良さを引き継ぎつつ、今のライフスタイルに合った住まいを目指した。 造作収納や家具や建具、キッチンなど、こだわって作り上げられた住まいの形はそのまま残し、できるだけ既存のものを流用。 ほとんど使っていなかったという2階の和室や、3階のバルコニーと3階の床の一部を撤去し、2階のリビングに新たに吹き抜けをつくった。 主空間となる2階LDKは抜けのある開放的な空間に、3階の寝室はこもれる落ち着いた空間へと生まれ変わった。 新設した壁には珪藻土やシナ合板などを使用し、素材感ある仕上げに。 既存の建具や家具の魅力がより一層映える。 長い年月をかけて作り出された魅力はそのままに、住み手の今の生活にフィットする住まいが完成。 味わい深い昭和モダンな家で、思い出を携えながら新しい暮らしが始まっている。
アトリエハコ建築設計事務所 東京都 建築家