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投稿記事
高梁川の東側にあたるこのエリアは、豊かな水に恵まれ昔から水田が拡がり、焼杉に漆喰壁の農家住宅が点在していました。近年幹線道路が整備され、市中心部へのアクセスが便利になったことにより、急速に住宅が立ち並ぶようになりました。この敷地は南北に住宅が迫っていますが、西側の土手方向には大きく拡がりがあり、この拡がりを住宅に取り入れることを端緒に設計を進めました。黒の下屋部分には水廻りを集め、また白の2層部分には各居室を集め、中央の吹抜け空間を介して南北明快に分けています。延床約28坪程度とやや小さめの住宅ですが、中央に大きな吹抜け空間を作ったり、各部屋をあまり間仕切らずに開放的な作りとすることで、28坪とは思えない程の拡がりを感じれるようにしています。外観はこのエリアに昔から佇む焼杉に漆喰壁の住宅の外観を踏襲し、歴史の延長線上に位置するデザインとしています。
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家族三世代を繋ぐ「ボルダリング壁」のリフォーム住宅
東京・杉並区の閑静な住宅街に建つ住まい。ここは施主夫妻と施主の両親、そして五人の子供、計9人が暮らす大家族の三世代住宅だ。 今回は施主の妻の要望と、子供たちのスペース確保の為のリフォームを計画した。両親は「1階和室は慣れているので変えないで欲しい」という事で、「住みながらリフォームをする」という選択となった。 計画はロフトと吹き抜けの設置、そして対面キッチン。両親の協力のもと、既存の家に住みつつリノベーションを図った。築35年の家は、まず2階部分を一新。3畳ほどの個室を長男と長女用にそれぞれ造り、さらに天井板を外して2階屋根裏にロフトを設置。次男と三男の居場所とした。 吹き抜けは採光と開放感を十分に取り入れた。そして玄関とダイニングの間に、個性的なボルダリング壁を設置した。子供たちは喜んで、階下と階上の昇降に使っているという。 キッチンは配管等で工事に時間がかかったが、既存のシステムキッチンをそのまま移設し、対面キッチンとした。他にフリースペース、鮮やかな壁が印象的のスタディースペースなどを配した。 「住みながらリフォームする」という、決して広くはない空間に最大限の開放感と明るさを十分に取り入れた住まいは、三世代を仲良く包み込む、暖かな家となった。