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投稿記事
天井や壁に用いた曲線形、あえて上部をつなげた間仕切り壁、壁から天井まで一体となった厚みのある左官のテクスチャー、これらのエレメントが組み合わさり、障子窓からのやわらかい光が、はっとするような陰翳のグラデーションを生み出す空間になりました。
53㎡というコンパクトな面積ながら、曲線によってシームレスで繋がる壁と天井に、間仕切壁の上部から回り込む光が、空間に奥行きをあたえています。
一面バルコニーの住戸のため一方向のみからの採光ですが、室内に充ちる光の表情はとても豊かで、意図しなかったたくさんの景色や発見があり、見ていて飽きません。
マンション共用部となる窓には手を加えられず既存のままですが、開口を設計できる新築案件以上に光や風景がデザインされるという逆説的な結果は、今後にインスピレーションを与えるような新たな発見でもありました。
株式会社アオイデザイン aoydesign 神奈川県 建築家
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日常空間の中心に「階段」を
「階段」は空間を構成する要素のなかでも特別な位置づけにあるものです。異なるフロアをつなぐという機能だけでなく、日常生活の中で唯一上下方向の視線の変化を与えてくれる場でもあります。 見慣れた日常の風景の中で変化のある視線・視点を与えてくれる「階段」を、単なる上下動という機能的な要素としてだけでなく、もっと積極的に生活の中に取り込みたいと思っています。