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投稿記事
大きな鉄骨造戸建て住宅のリノベーション。2階部分を全改修して、1階親世帯・2階子世帯の分離型2世帯住宅に変更する計画です。40帖の大きなLDKを生活の中心として、窓際に数珠つなぎに居室や水廻りを並べ、採光の取れない中央部には大きなパントリーとファミリークローゼットを配置、回遊性の高い間取りとしました。ファミリークローゼットの周りは間接照明でライティングした回廊として設え、冗長になりがちな大きな空間にメリハリを効かせています。
YYAA 山本嘉寛建築設計事務所 大阪府 建築家
- 狭小住宅
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新防火地区でも建築可能、木組みの家
新防火地区に指定され、準耐火建築物が条件である都内の住宅密集地。 南側にはアパートが建っており、西側の中庭を作り採光しなければならなかった。 準耐火建築に木材を使用するため、通常より太い木材を使用する燃え代設計を適用した。 金具を使用しない伝統的な木組みは、地震などの衝撃でも倒壊しづらく合理的なもの。 「庭を楽しみながら暮らしたい」という建て主のため、室内も木材と漆喰等自然素材にこだわってデザインした。 通常は避ける西側の採光も、浄土寺格子と組み合わせて西日を楽しむ家に。 3Dのシミュレーションで庇や開口部を調節し、暑すぎず寒すぎずの快適性を追求した。 防火規制の厳しい狭小敷地でも、国産の木材をふんだんに使った、頑丈で快適な住まいが完成した。
株式会社 松井郁夫建築設計事務所 東京都 建築家
天から注ぐ光で満たされる家
都心の住宅密集地に建つ家。 敷地は23坪で、東西に細長い。 東側は交通量のある道路に、ほかの三方向は高さのある隣家に囲まれている。 東側の道路から住まいを眺めると、外壁のどこにも窓がなく、3つの白い箱が少しずつずれて重なっている。 建て主の一番の希望は「光と風が通り抜ける家」。 密集地において、いかに自然を取り込むかが課題となった。 そこで、即面の窓を最小限に抑え、壁をまるで着物の帯のように少しずつずらしながら重ねるように構成。 ズレによってできた隙間は天窓となり、光と風を住まいに届ける。 採光を必要としない収納を中央に据え、収納を囲むように居室を配したことで、隙間から入る光や風、音といった外の自然を感じられる住空間を実現した。 光と風が通り抜ける室内に居ると、ここが住宅密集地であることを忘れてしまう。 柔らかな光で満たされた空間で、穏やかな時間を過ごしている。
9.8坪の小さな家の中に広がる豊かな空間
敷地面積16.7坪、建築面積9.8坪の、いわゆる‟狭小住宅”。 小さな家の中には、狭さを感じさせない豊かで多様な空間が広がっている。 狭い敷地に家を建てるとき、床面積をぎりぎりまで確保して生活スペースをできるだけ広くとろうと考えがち。 しかし外部をうまく生かし外との繋がりをもたせることで、内部も伸びやかで快適な空間になると考えた。 そこで、3階建ての建物を縦に3分割。 南側道路に面した外側を、内と外の中間地点となる緩衝エリアに、中央を生活スペースに、一番奥の北側を階段室として振り分けた。 緩衝エリアには各階趣向の違ったテラスを設け、階段室は上部全面をトップライトに。 そのふたつのスペースに挟まれた生活スペースは、南北両方から届く光で満たされている。 1階の玄関を入ると現れるのは、天井高を抑えた落ち着いた玄関ホール。 階段のはるか上にあるトップライトから、3層を貫いて光が差し込む。 主空間であるLDKは2階に配置。 最も天井を高くとった開放的な空間で、リビングとテラスは窓をフルオープンすればひと続きに。 テラスもリビングの一部のようになる。 3階は寝室とワークスペース。 南側はテラスから、北側は階段室のトップライトから光がたっぷりと入る。 さらに上部にロフトをつくったことで、3階の床レベルに差が生じ、空間におもしろい変化が生まれた。 外部との接点を多く持たせることで、面積以上の広がりがある開放的な空間が実現。 街中に建つ小さな家ながら、外部の自然を感じる豊かな住まいが完成した。
山縣洋建築設計事務所 神奈川県 建築家
落ち着いた室内には収納たっぷり、平屋の家
建て主ご夫妻の要望は「ふたり暮らしに最低限の機能と、十分な収納のある家」。 22坪の敷地と限られた予算の中で希望を満たすため、収納も空間構成の一部として トータルにデザインした。 収納の扉はベンガラと柿渋を混ぜた落ち着いたアースカラー。 家中に設けた収納の存在感を感じさせないようにした。 物を納めるだけでなく、目隠しや間仕切りとしても活用するように効果的に配置。 納めるものをきっちり計ってから作成しているので、小物だけでなくキッチンからトイレまで すべて美しく納まり、すっきりした暮らしを可能にした。 包まれる安心感と整った室内、シンプルな外観にぴったりの落ち着いた住まいに仕上がった。
家族と街の未来を見据えた窓の家
下町風情漂う街に立ち並ぶ町屋の間に建つ、建築家の自邸。 銀色をした箱型の建物は、住宅というより小さなビルのように見える。 建物を道路から見ると直方体に見えるが、実は東西の両端には三角形の切り込みがあり、2か所の切り込み部分にそれぞれ、アルミサッシの窓が上下に並んでいる。 このふたつの切り込みに部分によって隣家からの視線を遮り、プライバシーを保ちつつも光や外の景色 を効果的に取り込むことを可能にした。 建物は、敷地に沿って細い柱を建てた、鳥かごのような構造。 東西ふたつの切り込みによって内部には「くびれ」ができ、空間を緩やかに分節している。 建坪わずか9坪でありながら、内部は狭さを感じさせない、スケール感ある空間。 天井の高い1階ダイニングからは階段越しに2階リビングが見え、リビングからは1階から3階の天井まで視線が抜ける。 細い柱がたくさん並んでいるため床を増やしやすく、空間構成を変えやすいのも特長。 今後オフィスや店舗、ギャラリーなどにも転用することができる。 家族だけではなく街の財産ともなるような、無限の可能性を持った住まいが完成した。
株式会社 アルファヴィル一級建築士事務所 京都府 建築家
建坪14坪の敷地に広がる伸びやかな空間
住宅街の行き止まりに建つ家。 建ぺい率40%と厳しい条件で、建坪はわずか14坪。 プライバシーを守りつつも開放的な住まいを目指した。 限られた敷地を最大限に生かすため、長方形の建物の南北を斜めにカットし六角形の平面に。 生じた三角形の余白には駐車場と、建ぺい率に算入されないテラスを2つ設けた。 2つのテラスは1階リビングに連続させ、テラスへと視線が抜ける開放的な空間を実現。 南北の壁を斜めにカットしたことで対角線上に視線が広がり、面積以上の奥行きを感じられる住まいとなった。 太陽の下で遊ぶ子どもたち、コーヒーを飲みながら寛ぐご主人、そんな家族の姿を眺めながらキッチンに立つ奥様、そんなシーンを思い描いてきたという建て主。 14坪というコンパクトな建物の中で、理想の暮らしが実現された。
緑の屋根がシンボリックな、街のランドマーク
休日は親子連れで賑わう交通公園の前に、目を惹く一軒家がある 地面からすこし浮いた白い箱に、帽子のような緑の屋根がかかった、印象的な外観。 並木道の突き当りにある可愛い”おうち”は、地域のランドマークのような存在となっている。 約25坪という小さな土地に建蔽率40%という厳しい条件だが、シンプルなプランによって狭さを感じさせない開放感溢れる住まいを実現した。 約10坪の正方形の四隅に、一坪大の直方体を配置。 四隅の箱に水回り、書斎、納戸、階段室などの役割を持たせ、残ったスペースを居住スペースとした。 1階には南と北の両翼にテラスを設け、日中はほとんど窓を開け放って過ごしている。 道路より高い位置に床があるため、外部からの視線をあまり気にせず、贅沢な開放感を味わうことができる。 無防備なほど開けっぴろげに外と繋がる住まいは、その魅力的な外観で街並みにも寄与。 家族を優しく包み、街の人々に愛される住まいが完成した。
狭小住宅を広く感じる動線と空間
限られた敷地に建物の配置を考える時、一部を45度振ることで2台の駐車スペースと中庭を確保。 狭小住宅であえてリビングとダイニングキッチンを分けることにより、わざわざ移動する動線をつくる。 ワンルームにするより不便になるが、空間を移動する感覚が生まれる。 2階の寝室・子供部屋とも吹き抜け越しの窓が有り、家の中で家を楽しむ空間とし、 玄関の見上げ空間は、地中海やモロッコに有る路地の迷路のイメージでデザインした。