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日常空間の中心に「階段」を
「階段」は空間を構成する要素のなかでも特別な位置づけにあるものです。異なるフロアをつなぐという機能だけでなく、日常生活の中で唯一上下方向の視線の変化を与えてくれる場でもあります。
見慣れた日常の風景の中で変化のある視線・視点を与えてくれる「階段」を、単なる上下動という機能的な要素としてだけでなく、もっと積極的に生活の中に取り込みたいと思っています。
石塚の家 階段
Jパネル(無垢のクロスパネル)を使用したキャンチ(跳出し)階段。
コンパクトな1室空間の住宅の中心にある階段のため、重い印象を与えたくないので、ササラが省略できるキャンチを採用した。
LK+階段
無垢の桧の厚板で構成されたキャンチ(跳出し)階段。
特別な金物を使用することなく、大工の現場造作のみで構成されている。ササラがないため無垢材を使用しながらシャープな印象を与える階段となっている。
中央の家階段
スッキプフロアの居間からつながる階段。
鉄骨のササラと無垢材の踏み板で構成されている。
台所・食堂・居間・階段は1室空間となっており、食堂・居間はスキップフロアによってゆるやかに区切られている。その居間を大きな「踊り場」として階段の一部として取り込んでいる。
高台の家 階段
居間・ピアノ室に面した階段。
中央の壁も無垢(杉)のパネルを使用することによって、厚みを可能な限り薄くし軽やかな印象を与えるようにしている。階段下にはベンチ・本棚を作りこみ、篭った空間で読書ができるようになっている。
藤山台の家 階段
居間・食堂の中心にある階段。
鉄骨のササラと無垢材の踏み板で構成されている。
家のどこからでも見える位置、まさにど真ん中にある階段。重い印象にしたくなかったので、鉄骨でササラを構成し、線を細く軽やかな浮遊感のある階段とした。