- Like!
- 2
生活と創作の場が共存したアトリエハウス
ご主人はアーティスト、奥様はグラフィックデザイナーという建て主ご夫婦。
ご主人は自宅を仕事場としており、新たにアトリエのある新居を構えることに。
近くに小川が流れ、緑に囲まれた環境の良い場所に約20坪の土地を得た。
建て主の希望は、個性的すぎず、それでも主張を持った、温もりのある家。
そこで、切妻屋根の「家型」の建物の中に、高さを生かした広がりある空間をつくった。
1階にはアトリエを設け、中2階にダイニング、2階リビング、3階に寝室を配した4層構造とし、それぞれの床は互い違いに架かっている。
床を互い違いにすることで床の隙間から光や風が抜け、家中を巡る。
1階のアトリエで仕事をしながらも生活空間の気配を感じられ、創作の場と生活の場が同じ建物の中でうまく調和している。
リビングの大きな窓からは、小川沿いの並木のイチョウや桜が目に入り、緑を眺めながら過ごしていると仕事や家事といった雑事から解き放たれる。
集中できる創作空間と落ち着いた生活空間を両立させたアトリエハウスが完成した。
アトリエ
1階アトリエは、天井高3mの開放的な空間。
2階の透明な床から自然光が透過する。
ダイニングキッチン
中2階のダイニングからの眺め。
下にアトリエが、上にリビングが見える。
各階床は互い違いに配置されており、間仕切りもないのでそれぞれの空間の気配が伝わる。
キッチン
中2階キッチン。
白を基調とした空間に柱や筋交い、階段の壁は黒く塗り、奥行を演出した。
キッチンからの眺め
緑の借景を眺めながら家事ができる。
リビング
2階リビングからはアトリエの様子は見えず、仕事を忘れて寛げる場所となっている。
西の大きな窓が切り取るのは、並木の緑。
イチョウや桜、四季折々の自然に心癒される。
リビング
リビングからさらに階段を上ると、3階の寝室へ。
バスルーム
白で統一した清々しいバスルーム。
高窓から自然光が入る。
外観
切妻屋根で覆われた「おうち型」の家。
シンプルな建物の内部には、高さを巧みに利用した変化に富んだ空間が広がる。