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緑のルーフガーデンがある家で送るスローライフ
建物前面に伸びる登り梁が目を惹く平屋。
視線を上の方にやると、緑の芝生に覆われた屋根が目に入る。
「小さい頃から川の土手で寝ころぶのが大好きだった」と話す建て主。
同じような場所を再現したいと、屋根の上に土を入れて芝生を敷いた。
子供たちが走り回ったり、大の字になって寝ころんでみたり、”屋根”という概念を通り越した”庭”のような場所となっている。
もともと庭仕事をしたり、街行く人と挨拶を交わしたり、外との垣根を感じない暮らしを送ってきた建て主。
そんなライフスタイルに合わせ、道路に面する南側には、フルオープンできる大きな窓を配置。
天気が良い日の日中は窓を全開にして過ごしている。
ダイニングキッチンやスタディスペースを配した建物南側は、土間空間とした。
土間からテラス、庭へと外に向かって繋がり、内と外との境界を感じないおおらかな住まいとなっている。
芝生の屋根は断熱性が高く、冷暖房費を削減する効果も。
また、登り梁には植物を絡ませて、夏場には家を覆うグリーンカーテンとなる。
自然環境を考え、街と、人と繋がる住まいが完成した。
外観
地面から屋根まで伸びる登り梁が印象的。
建物の左右にある階段で、芝生敷きの屋根へと上がることができる。
庭はリビアをベースとし、ビワの木やイギリスナラの木を植えた。
庭、テラス、土間には一体感があり、内と外の境界を感じさせない。
登り梁
地面から45度の角度で伸びる登り梁。
植物を絡ませ、夏場はグリーンカーテンとして家を快適にする役割も。
外観
屋根の傾斜に合わせてハイサイドライトを設けた。
芝生の屋根
庭のようにも河原の土手のようにも見えるが、ここは屋根の上。
緩やかな傾斜の屋根に土を入れ、芝生を敷いた。
裸足で走り回ったり寝そべったりする、心地の良いルーフガーデン。
ダイニング
道路に面した南側の窓は日中はフルオープン。
外との一体感と、街の人とのコミュニケーションを楽しみながら生活している。
ダイニングから庭を見る
開放的で明るい室内だが直射日光は入らず、適度な温度となり居心地がいい。
ダイニング・キッチン
建物南側に配したダイニング・キッチンは土間仕様。
キッチンで作業をしていても水はねなどが気にならず、使いやすいと奥様。
懸念していた足元の冷えも、気にならないそう。
ダイニングからワークスペース、リビングを見る
個室との間仕切りには黒板塗装を施し、お子様が落書きをしたりメモ書きに使ったりしている。
スタディスペース
ダイニング東側には、家族で共用するスタディスペースを設けた。
薪ストーブ
リビングには薪ストーブを設置。
両面ガラス張りになった特注品で、リビング側からもダイニング側からも炎を眺めることができる。
子供室
黒板の間仕切りの内部にある子供部屋。
スタディスペースから子供室を見る
子供室と土間空間の間には開口を設け、コミュニケーションとりやすくした。