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緑の庭で人との繋がりを感じる賃貸併用住宅
経営する賃貸アパートの1階に、オーナーとして住んでいた建て主。
築40年を超えて建物が老朽化したのを機に、建て替えることとなった。
建て主ご夫婦が望んだのは、庭を眺めながら暮すこと。
そこで以前はコンクリ―トの駐車場だった部分に土を入れ、雑木林をつくった。
2階の貸部屋は2戸に減らし、緑豊かな庭とアプローチは入居者と共有する。
オーナーである建て主ご夫婦の1階の居住空間は、シンプルでオープンな空間。
東西に奥行のある建物の東側には銅版画家であるご主人のアトリエを、西側には寝室を、その真ん中にはダイニングを配置。
それぞれのスペースは間仕切りで半分仕切られているが、庭に面する南側部分は東から西までひと続きになったオープンな空間。
大らかに外とつながり、広がりを感じられる。
緑に包まれた林のような庭は、ご夫婦だけではなく来客や入居者、また入居者の友人など様々な人が集い行き交う場所。
庭を介して人と繋がる賃貸併用住宅で、緑を眺めながら心穏やかな時間を送っている。
外観
擁壁に守られた家。
塀と外壁が一体化しているようなデザイン。
外壁
外壁はモルタル仕上げ。
斜めに入ったクラック防止の目地が個性的な外観を作り出している。
外観
右手のエントランスから緑のアプローチを通って、玄関へ向かう。
切り通し
地盤改良材で切り通しをつくった。
アプローチ
緑生い茂るアプローチ。
入り口右手には3軒分のポストがある。
庭
庭となっている部分は以前はコンクリートの駐車場だったが、緑を眺めながら暮らしたいという希望を叶えるため土を入れて雑木林を再現。
建て主は車を手放し、緑に包まれた豊かな暮らしを選択した。
玄関
緑を眺めながら小道を進むと、ようやく建物が現れる。
1階がオーナーである建て主ご夫婦の住まい。
2階には2部屋の貸室があり、2階の一部は建て主の書斎も。
オーナーと入居者がご近所さん感覚で付き合えるような、繋がりを大切にした賃貸住宅となっている。
外階段
貸部屋に向かう外階段からの眺めも趣がある。
ガーデン
1階南側は大開口で庭とおおらかにつながっている。
入居者が自室へ行くときにオーナー宅のダイニングが見え、オープンな関係を築けるつくりになっている。
ダイニング
緑に包まれたアプローチを通って1階の玄関開けると、ダイニングが現れる。
長いダイニングテーブルが目を惹く、ナチュラルでオープンな空間。
ダイニングを中心に西側に寝室を、東側にご主人のアトリエを配置した。
アトリエ
銅版画家であるご主人のアトリエ。
庭の木々を眺められるこの場所がご主人のお気に入り。
寝室
寝室は畳敷きに。
壁面に大容量の棚を造作し、たくさんの書籍や書類を収納。
寝室から庭を見る
南側の大きな窓が庭の景色を悠々と見せる。
大きな吹き抜けと階段で、2階の書斎とつながっている。
2階貸部屋
ワンルームの賃貸スペース。
南には美しい庭が見え、南北に風が抜けて清々しい。