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日常を忘れさせる、彫刻のようなミニマルハウス
昔ながらの瓦屋根の家が立ち並ぶ住宅地に建つ、地上2階建ての家。
真っ白な外壁によって閉ざされた内部空間もまた白一色。
外の喧騒を忘れさせるような、異世界が広がる。
建て主の希望は「ミニマル」「白い空間」「周囲と隔絶」をキーワードとした住まい。
周囲との隔たりを生んで内部空間を充実させるため、敷地面積およそ500㎡に対して建築面積をあえて130㎡に抑え、外壁は敷地の外側でなく内寄りに建てた。
壁を立てて建物を構成するというより、白い大きな塊を彫るようなイメージを目指した。
1階にはLDKと和室、2階には個室とバスルームを配置。
1階、2階ともに、水盤になるテラス設けた。
水盤が建物や空を鏡のように映し出し、幻想的な光景が広がる。
高い壁で守られた内部と水盤のテラスから目に入るのは、白い壁と青い空だけ。
非日常を演出する、真っ白な洞窟のような住まいが完成した。
外観
居住空間とガレージ、中庭の全てを真っ白な外観で覆い、外部からの視線をカット。
洞窟のような開口部分はガレージ。
その右奥にテラスがある。
外観
昔ながらの佇まいの家々が立ち並ぶ中、真っ白な壁に覆われたこの住まいだけが異世界のよう。
2階テラス
一切の無駄のない、真っ白でミニマルなテラス。
全体が水盤になり、空や建物が水面に映りこむ。
2階テラス
真っ白な壁と空だけが視界に入る。
白と空の青のコントラストが美しい。
テラスから1階リビングを見る
1階テラスはリビング・ダイニングとフラットに続く。
内と外とで床、壁の素材を揃えた。
1階テラス
水を張れば水盤にもなるテラス。
シマトネリコが落とす影が、時間とともに変化する。
ダイニングからテラスを見る
窓にはサッシがなく、内外がボーダレスに続く。
内と外との境界が曖昧で、空間に広がりが生まれた。
リビングからダイニングを見る
リビングダイニングも、テラス同様シンプルでミニマルな空間。
真っ白な空間に置く家具は木製で統一した。
キッチン
隠す収納で、生活感を排除したキッチン。
リビング
コンクリート製のベンチを、テラスまで突き抜くように配置。
テラスからリビングを見る
リビングから伸びたコンクリートのベンチが窓を貫くようにしてテラスまで続いている。
内外の一体感を演出するとともに、重厚感を感じさせる。
テラスからガレージを見る
住宅ポーチからガレージ、中庭まで、LDKをL字で囲むように続いている。
高い外壁に囲まれており、中の様子を外からうかがうことはできない。
2階ベッドルーム
寝室もLDK同様、白い空間に木製の家具をコーディネート。