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「一の間の家」 -内に開く二世帯住宅-
2世帯住宅において、家族が適度な距離を保ちつつ共に暮らすことについて考えた計画です。また、子世帯においてはご夫婦それぞれの趣味スペースを設けることも重要な要望のひとつでした。
この住宅には幅一間(1.82m)の細長い中庭があります。庭としては狭く、路地としては広い場所です。
この中庭が、各々趣味を楽しんだり、一緒に食事をしたりなど、様々な生活に応じた、近過ぎず、遠過ぎない快適な距離を作ります。また、中庭はコの字の建物の間にあるため、完全に囲まれず、通りとつながっています。それにより通りと適度な距離を保ち、プライバシーをある程度確保した上で、視覚的な広がりや風通しを期待できます。
個人、家族、通りなどが一間の中庭を介することで、適度な距離感を持って生活することができる住宅になっています。
外観1
コの字の建物の一方をずらす事で通りとの適度な繋がりを保っています。
外観2
プライバシーを確保しながらも南側を開放することで、視覚的な広がりや風通しを確保しています。
中庭
幅一間の細長い中庭が重要な役割を果たしています。
ダイニング
中庭と繋がっています。
親世帯廊下
中庭と繋がっています。
子世帯リビング
天井を美しく見せ、空間を上品に仕上ています。
子世帯廊下
両サイドのガラスが空間に拡がりを感じさせてくれます。
子世帯書庫
約10,000冊収蔵可能なプライベート書庫。