- Like!
- 1
「潔さ」がキーワード、智頭杉のコートハウス
鳥取県の智頭町で採れる智頭杉は、木目が細かく、独特の赤みがある。
真壁なら智頭杉の美しさが生きる、と考えた。
南側のハイサイドライトからの「光」、
現しにした柱と梁で、空間と一体になった「構造」、
ふんだんに使用した智頭杉や、1階の土間に使用した人研ぎなどの「素材」、
この3つが調和したコートハウスに仕上がった。
黒い土間がインパクトのある1階は、仕切りを設けずゆるやかに繋がった空間に。
2階は床も智頭杉の板張りで柔らかな雰囲気。
「潔さ」を現場のキーワードに、素材を少なくし、それぞれを生かすシンプルな設計とした。
土間
玄関を入ると「人研ぎ」仕上げのモルタルで作った黒い土間が目を引く。
外観
木の引き戸は中庭の入り口。
南側の光を傾斜屋根で北側に引き込んでいる。
中庭
土間からみた中庭。
西側の畑に家が建った時のことを考え、引き戸を設置した。
リビングから中庭を眺める
天井は傾斜屋根の形なりに太い梁が見える。
吹き抜けの高さから柔らかな光が差し込んでいる。
中庭からみた2階
らせん階段を上がった先は、子ども室と寝室がある。
らせん階段
階段の蹴込みがないので圧迫感を感じない。
リビングから見たキッチン
キッチンには仕切りがなく、レンジフードとレンジが浮いているような不思議なデザイン。
キッチンから見たリビング
土間からの段差で作った杉材のリビング。
ハイサイドライトからの光が、明るさとほの暗さの落ち着く空間を包む。
真壁造りに智頭杉が映える。
洗面所
土間からスロープが続いた先が洗面所。
夜はポリカーボネート製の収納が、照明を透かして温かな雰囲気になる。
玄関
北側のポーチから、黒い外壁と室内の智頭杉が美しいコントラストを成す。