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光と風が巡るシームレスな空間で自分らしく暮す
築26年、広さ約68㎡のマンションをリノベーションした住まい。
マンションリノベーションのモデルルームだったこの部屋を一目で気に入ったというご夫婦が暮している。
リフォーム以前は分譲マンションによくある3LDKの間取りだったが、その姿を一新。
‟間取り”という概念のない、シームレスで自由な空間をつくった。
既存の壁や建具は取り払い、新たにL字型の壁を設けてその内側にウォークインクローゼットと寝室を配置。
残りの空間は自由に使えるオープンスペースとなっている。
空間を緩やかに仕切っているL字壁は南のバルコニーと西の窓を繋ぐように配されており、壁の上部は光を通すようガラス張りに。
住まい全体に光と風が行き届く。
この壁はベンチとして、また飾り棚として、さらには座卓としても機能し、壁というよりは大きな家具のよう。
L字型の壁は、住み手のライフスタイルによって居場所をつくっていくという、この部屋のあり方を象徴するものとなっている。
住む人の可能性を幾重にも広げる、自由でオープンな空間が完成した。
リビングからダイニングのほうを見る
ワンルームの空間をL字型の壁が緩やかに仕切る。
壁の内側はウォークインクローゼットと寝室、残りの空間はオープンスぺース。
南のバルコニーと西の窓から入る光と風で、住まい全体が満たされる。
リビング
L字型の壁に沿ってベンチと棚を造作。
壁はただの間仕切りとしてだけではなく、多目的な大型家具として、また住まいのシンボルとして設けた。
ベンチ下はキャスター付きの収納になっており、収納箱を移動させると座卓にもなる。
住み手のライフスタイルによって、用途は様々。
ダイニングキッチン
玄関から見たダイニングキッチン。
南のバルコニーまで視線が抜ける。
キッチン
オープンスペースに対して開けたキッチン。
人工大理石やタイルなどでシンプルに仕上げたキッチンが、空間に馴染んでいる。
ダイニング
壁の一部はシックなグレーにし、空間を引き締める。
パウダールーム
洗面所は個室にせず、窓に向かってオープンに配置。
朝日を浴びながら、外や室内の気配を感じながら一日をスタートさせることができる。
ベッドルーム
壁の内側にあるベットルーム。
壁を閉じずに半個室にしたことで、手前にあるテラスとひと続きに。
正面の壁はモルタル仕上げで、落ち着いた空間となっている。
インナーテラス
バルコニーに面した南の窓際の床の素材を変え、インナーテラスに。
更新日時 2015年04月03日