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上下に居場所が広がる、小さくも快適な都心の家
都心の住宅地に建つ家。
敷地面積約49㎡と家族4人で暮らすには狭い敷地で、利便性は高いがプライバシーは万全とは言えない立地。
プライバシーを確保しつつも住まいに光を取り入れ、ふたりのお子様と共に伸びやかに過ごすことができる住まいを目指しました。
建築面積28.84㎡の小さな空間で家族4人が快適に暮らすスペースを確保するため、地下1階地上3階の縦長のプランに。
上下の移動が多い生活になるため、住まいにおける階段は重要なポイントとなりました。
そこで階段を広くとり、スキップフロア形式で居場所を上下に広げました。
外部の視線を遮りつつ光を取り入れるために設けたのは、ひだのように重なり合うアール壁。
隣家に接する南側から北側にかけて、4枚のアール壁で囲まれています。
壁と壁の隙間から差し込む光は、内装のラワン合板に反射して空間を柔らかな光で満たします。
縦の方向に向かって広がる多彩な居場所を、スリットから差し込む四筋の光が満たす。
土地の小ささを感じさせない、快適な住まいが完成しました。
2階リビングからダイニング・キッチンを見る
ひだのように連なる4枚のアール壁に囲まれた2階LDK。
3階の子供室と吹き抜けで繋がっている。
リビングから855mm上がったところにダイニング・キッチンがある。
リビングとダイニングの間にできた空間は収納として利用。
スキップフロアにしたことで、27.42㎡と小さな床面積だが、家族が繋がり快適に過ごせる伸びやかな空間となりました。
3階子供室
3階子供室からは直接テラスに出ることができます。
大きなガラス張りの開口から光が入り、吹き抜けと階段を通じて階下にも光が届く。
アール壁
アール壁の隙間にはFIX窓を入れ、視線はカットしつつ光を取り込む。
4枚のアール壁が、都心の住宅地における快適な暮らしを実現。
バスルーム
パウダールーム、バスルームは1階に配置。
白のタイル張りの、清潔感ある浴室。
東南側外観
斜塔のようにも見える外観。
北側のコーナーに向かってアール壁を傾斜させたことで、2階の床面積を最大限確保したうえで道路斜線制限をクリアしました。
アール壁は鉄骨造なので、柱の無い玄関と駐車場が実現しました。