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4つの庭で自然と、人と繋がる家
住宅密集地に建つ平屋のコートハウス。
住まいには4つの庭を設け、光と風、緑といった自然を存分に取り入れた。
敷地は旗竿状で、「竿」となる部分を緑溢れるひとつ目の前庭に。
南北に細長い長方形の「旗」部分には、敷地いっぱいにコンクリート造の箱のような平屋を建てた。
緑豊かなアプローチを抜けると、箱の中には光に満ちた別世界が広がる。
1階には中庭をふたつ設けた。
リビング・ダイニングはふたつの中庭に挟まれ、光と風が抜ける清々しい空間。
LDの南側には中庭1を介してオフィスを、北側には中庭2を介して個室を配置。
キッチンと水廻りを通り抜けられるようにして、中庭2を囲むように諸室をぐるりと配し、
住まいに回遊性を生む。
中庭2が生活空間の中心を占めると,中庭1はオフィスとの距離をつくる。
逆に中庭1をオフィスの中心とみれば,中庭2は住宅との緩衝帯に。
住み手の心のオン/オフにより、オフィスと住宅が巧みに共存する。
4つ目の庭は空に向かって開いた屋上庭園。
屋上に芝生を敷き、家庭菜園も作って緑豊かな庭にした。
芝生の上で空を眺め、太陽や芝の感触を感じながら豊かな時間を過ごしている。
屋上庭園の手入れをしていると、隣家の2階の窓越しにご近所さんと挨拶を交わし、
コミュニケーションをとるようになった。
長男の友人を招いて、屋上の芝生にテントを張り、一夜を過ごすこともある。
自然と、そして人とつながる「風通しのいい家」が完成した。
屋上庭園
住まいを見下ろす。
屋上には芝生を敷いて、緑豊かなルーフガーデンに。
屋上
壁に囲まれた部分は、リビングと寝室の間の中庭2。
前庭
山に生えているような植物を植えた、緑豊かなアプローチは幅4m長さ11m。
将来は近隣と共有する生産緑地にすることも想定している。
中庭1から伸びる階段
玄関正面にはひとつめの庭が。
庭からは屋上へと続く階段が伸びる。
オフィス
住まいの最も南側にオフィスとなるスペースを配置。
オフィスからリビングを見る
オフィスからは、中庭1を介してリビング・ダイニングとふたつ目の中庭まで見渡すことができる。
オフィスからは、中庭1を介してリビング・ダイニングとふたつ目の中庭まで見渡すことができる。
ふたつの庭に挟まれたリビング・ダイニング。
光と風が抜け、開放的で心地良い空間。
家具は最小限に抑えシンプルな空間にし、庭の眺めを愉しむ。
リビングダイニング
ダイニングの正面の窓からは、隣家の緑を借景。
床はオークフローリング。
白いシンプルな空間が、3方向から入る柔らかな光で満たされる。
リビングから中庭2を見る
中庭2とリビングの間の建具は片側に引き込むことができる。
開放すれば、庭もリビングの一部のように。
スタディルーム
スタディルームと中庭2の建具も引き込むことができ、住まい全体に一体感が生まれる。
中庭2
ウッドデッキを張った中庭2からは空を望むことができる。
シマトネリコが、空に向かって伸びる。
見取り図
4つの庭を配したプラン図。
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BRの採光が気になります。ロフト部分からFLに光は落ちるのでしょうか。