- Like!
- 4
都心の古い長屋をリノベした味わい深い住まい
大阪の梅田駅からほど近い都心エリアの、古い長屋をリノベーション。
築年数不明の物件だったものの、丁寧に手入れされてきたことが分かる住まいに魅力を感じ、住み継ぐことを決意。
経年による味わいを生かしつつ機能性を兼ね備えた、夫婦のライフスタイルにフィットする家を目指した。
隣家は平屋で2階に採光が見込めるため、主空間となるLDKと夫婦のワークスペースは2階に配置。
1階は広々とした玄関土間の裏にベッドスペースを、さらにその奥に水回りを配した。
まず基礎や柱、梁を補強し壁に断熱材を入れて性能を高めた。
昭和レトロな建具や古い梁など既存のものも再利用し、空間のアクセントとなっている。
古い物が持つ味わいを活かすため、全体の仕上げも綺麗に仕上げすぎず、古い物と新しい物が自然と調和した空間となった。
夫婦の趣味やこれからの暮らしを包み込む大らかな住まい。
活気溢れる便利な街で、自分たちらしく暮らせる家が完成した。
外観
情緒ある街並みの中に佇む白い外観の2階建ての家。
便利な都心の大通りから一本入った路地には、長屋が立ち並ぶ。
外観
引き違い戸だった玄関は一枚引戸にし、その横にFIX窓を設けて室内に光を取り込む。
玄関土間
広々とした玄関土間は、通りからの光が差し込み開放的。
シューズラック
古家を解体しているときに出た既存の床板を使ってシューズラックを造った。
新しい物には出せない味わいがある。
玄関土間
黒い壁の向こうはベッドスペース。
ベッドスペース
玄関土間と緩やかに仕切られたベッドスペース。
壁の厚みを利用して、本棚にした。
パウダールーム
ベッドスぺースの奥に水回りを配置。
階段
階段を上って2階LDKへ。
リビングから階段を見る
リビングと階段の間はカーテンで間仕切り防寒対策。
階段の上に合板を設け、収納スペースにした。
手すり壁
階段の手すり壁には古建具を使用。
古い物が自然と溶け込む、温かみのある住まいとなった。
ダイニングからリビングを見る
2階全体がワンルームのLDK。
隣家は平屋のため、日当たりが良い。
残した既存の古い梁と新しい梁が調和し、新旧の魅力が織り交ざった空間となった。
ダイニング・キッチン
造りこんでいない、素朴な印象のダイニングキッチン。
LDKの床は自然のままの表情が味わい深いワイルドアカシア。
キッチン
オープン棚に並んだ暮らしの道具たちもインテリアの一部。
ワークスペース
キッチンカウンターと夫婦のワークスペースを一体化させ壁側にまとめたことで、残りの空間を広々と使うことができる。
建具
既存の建具を塗装し直し流用。
経年による味わいを活かした。