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56/100 木箱・深大寺
当事務所で開発し、特許を取得した「木箱212構法」による住宅です。
同構法は2013年度グッドデザイン賞、グッドデザイン・ベスト100を受賞しました。
敷地は緑の多く残る南斜面の住宅地にある。
南面眼下には住宅街が広がり、斜面を伝って風が吹き上がってくる。
採光・通風に優れた高台という立地を最大限活かすため、南面は全面開口とした。
太陽光や風、地熱、植物など自然エネルギーの有効利用に努め、省エネルギー住宅を目指した。
1階床(基礎)には土壌蓄熱式床暖房を施工。
熱容量の大きいモルタルとべた基礎は太陽熱・床暖房の熱を蓄え、室内に放熱する。
補助暖房としてペレットストーブを利用。
夏は、南斜面からの風を室内に呼び込み、南北の窓が風の通り道をつくる。
風を通すだけで涼しく、エアコンをつけることはほとんどない。
外壁は全て板張りとし、庇上部には屋上緑化を施すなど、周辺環境との調和を目指した。
室内は、柱と梁の木、無垢フローリング、モルタル、鉄、コンクリートなどそれぞれの素材の持つ質感をそのまま活かしている。
内部も外部も木材によってできた本当の木の箱が完成した。
2011年 第14回木材活用コンクール 特別賞 受賞
2011年 日本建築士会連合会賞「奨励賞」受賞
2011年度グッドデザイン賞 受賞
56/100 木箱・深大寺
北側外観
駐車スペースには枕木を敷きつめ目地には芝生を植えた。
庇は緑化し、四季の花を楽しむ。
緑豊かな立地を考え、周辺環境との調和を目指した。
56/100 木箱・深大寺
キッチン
ステンレスのトップに、下部はラーチ合板で製作。
56/100 木箱・深大寺
南面を見る
間口方向は門型フレームにより自由に開口を設けることができる。
南北に窓を開ければ、室内に風の通り道ができる。
56/100 木箱・深大寺
ロフトより吹抜けを見下ろす
フロアレベルに変化をつけ家族それぞれの居場所をつくりながらも、吹抜けを介し家全体が繋がっている。
56/100 木箱・深大寺
2階の間2
南斜面の敷地に建ち、眼下には住宅街、緑を見下ろす。
56/100 木箱・深大寺
浴室・洗面所
56/100 木箱・深大寺
南面全面開口の1階リビング。
1階床には土壌蓄熱式の床暖房を埋設している。
モルタルの土間床で床暖房の効率もアップ。
補助暖房としてペレットストーブを利用。
更新日時 2015年05月19日