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映画やビリヤードを楽しむ、ホールのような家
若いご夫婦のための住まい。
建て主の希望は、帰宅後や休日に食事や趣味を楽しむための家。
「個室や窓はいらない」という建て主が代わりに望んだのは、本格的なビリヤード台を置くためのスぺ―スやホームシアターだった。
ビリヤード台は1.7×3m。
その周りにキューを引くための余白をとらねばならず、広いスペースが必要となる。
そこで、屋根を折り曲げることで強度を高め、柱の無い大空間を実現。
60㎡の無柱空間は敷地の傾斜に沿ってスキップフロアにした。
玄関からフラットに続く土間をビリヤードスペースに、階段の上をダイニングキッチンとした。
ダイニングへ上がる階段の一部にはソファを埋め込み、ソファに座ると正面の壁に映る映像を鑑賞することができる。
ダイニング上部の吹き抜けはロフトのような2階に続く。
2階もまた柱のないワンルームで、そこに寝室とバスルームを配置。
寝室とバスルームの間はガラスで間仕切り、床のレベル差で緩やかに空間が分かれている。
閉じた空間の中で遊びを存分に楽しむ、都会的な、新しい形の住まいが完成した。
外観
屋根も壁もコンクリートでできた、硬質感ある家。
外観の経年変化を楽しめるよう、表面は浸透性のある防水材で仕上げた。
平面は敷地の形状に沿って五角形に。
柱なしで屋根を持たせるために、屋根は折り紙のように折れ曲がっている。
外観
敷地は坂道に沿って南北に傾斜しており、傾斜に合わせてスキップフロアに。
外観
開口はごく少なく抑えている。
建物の南北の対角線を切り取ったガラスの壁から採光。
ビリヤードスペース
屋根を複雑に折り曲げたことで、約60㎡の無柱空間を実現。
玄関からフラットに続く広い土間空間にビリヤード台を据えた。
土間からダイニングスペースを見る
ダイニングへと上がる階段にソファを埋め込んだ。
ソファに座ると、ビリヤード台越しに壁に映る映像を見ることができる。
ビリヤードと映画、ご夫婦の趣味を存分に楽しめる空間。
ダイニングから土間を見る
正面の壁がスクリーンとなり、階段中のソファから、ダイニングから映像を鑑賞することができる。
ダイニング
開口をぐっと抑えた、閉じた空間。
ガラス窓から差し込む光が時間や天気、季節の移ろいをかえって色濃く感じさせる。
ダイニング
写真左手の扉の向こうはトイレと収納。
ビリヤードのキューを引くためのスペースを確保するため、トイレと収納の壁は60度ほど傾斜させている。
吹き抜けから2階を見る
ダイニング上部の吹き抜けはロフト上の2階に続く。
2階
ベッドルームとガラス張りのバスルームがある2階。
Hall House1
その他