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モダンな平屋でバリアフリーと大収納を実現
一見奇抜な外観の家に、建て主もはじめは驚いたという。
実は、老後を過ごすためのバリアフリーと大収納を備えた機能的なデザイン。
外観の黒い部分はそのまま室内外で活躍。
新たに収納を作るだけでなく、今まで使用していた思い出の書棚や食器棚が収まるスペースを作って新しい生活にフィットするようにした。
職業柄たくさんの書類や蔵書がある建て主に合わせ、見せるものと隠したいものにわけ、天袋やクローゼットを活用するようにプランを作成。
室内は、通常より大きな扉や玄関のスロープなど、バリアフリーを徹底した。
来客に配慮した設備や、外からも見ても楽しめる飾棚などにもこだわり、建て主の人柄が表れた住宅となった。
外観
ツートンカラーが印象的。
遊歩道に面しているため、外溝は開放的に、塀は作らなかった。
ダイニング
左手はキッチン。
大きな開口部はすべてはめ殺しのため、右手の棚にスリットを入れ換気している。
フォトフレーム
写真が趣味の建て主の作品。
構造用合板にペイントした壁の風合いが写真を引き立てている。
リビング
南向きで天井高が2.8メートルあり、明るい空間。
右手のドアから直接庭に出ることができる。
リビング外観
黒い壁の中には物干しが収納されている。
通りからは目隠しされ、リビング扉からすぐなので動線にも無駄がない。
リビング収納
外からひとつながりの黒い壁が、室内ではリビング収納として活躍。
本やCDなどを並べる棚の上には、何でも入れられる天袋を設けた。
右手の壁にはニッチを作り、建て主ご夫妻の作品が仲良く並んでいる。
アトリエ
絵を描いたり、レース編みをしたり夫婦で使うスペース。
独立した子どもが帰った時に使うことも。
研究室で使っていた思い入れのある本棚も設置した。
ギャラリー
壁で四分割された室内の中心をギャラリーと名付けた。
黒い壁に絵を飾って楽しんでいる。
寝室
バリアフリーの和室。
左手は愛用のタンスを置くスペースの他に、押し入れやウォークインクロゼットを設置。
窓側にも棚を設けて収納たっぷりにした。
バスルーム
ガラス張りで明るいが、開口部の位置やガラス選びでプライバシーにも配慮している。
トイレ
洗面所の大きな鏡は、来客が身支度に使えるようにとの配慮から。
トップライト
天井高3.8メートルのギャラリーに設置。
青空や月など、様々に表情を変えるのを楽しんでいる。