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大自然を’体感’ しながら佇む湖畔のセカンドハウス
世界遺産も多く観光地としても人気のある栃木県日光市にある中禅寺湖。外国大使館別荘や宿泊施設が並ぶ湖畔の一角に、このセカンドハウスがある。
「別荘では寒さもご馳走ですよ」という施主の想いをそのまま表現したかのように、標高1200メートルの位置に建てられた住まいは、夏場でも20度程度の風が通り抜ける大自然を肌で感じられる。
施主が夏季のみの滞在ということを考え、敢えて過度な暖房設備などは省き、この土地そのままの気候を体感できるようになっている。周囲の自然の力強さに負けないようあえて荒々しい表情のコンクリートなどの素材を用いた。
2階建ての建物は、道路から湖面まで約7メートルの高低差をつけたスパイラルな構造。2階テラスの開口部は、幅10メートルのダイナミックなガラス張りでダイニングやリビングから自然を体感出来る仕組みだ。1階は水面から僅か60センチの高さにあり、ボートの留められるデッキテラスを始めとして、バーラウンジと2つのゲストルームを配した。1階と2階を全て開け放てば述べ700㎡ものワンルームになる。
3D・CADを使用してプランニングされた建物は、心地良い波の音や湖畔の大自然を遮断することのない、眺めを「見る」のではなく「体感」出来る理想の形を実現。
訪れた人々が、大自然の「眺めを体験」することの出来るセカンドハウスが誕生した。
紅葉の中の外観
まるでコンクリート版が折り重なったような外観は個性的な佇まい。
湖は水位調節されているので大きな変化がない。
1階部分にはボートの留められるデッキと湖水の入り込む中庭を設けた。
On the water
2階テラスから湖を眺める。
構造材を兼ねた手摺の内側に砂利を敷くことで、室内外の一体感を強調させている。
キッチンを兼ねたバーラウンジ
施主とゲストが眺めとお酒を楽しめるバーラウンジ。
チーク材、ステンレス、コンクリートからなるカウンターはインテリアのように個性的な雰囲気。
ゲストルーム
スキップフロアで連続性を持たせたゲストルーム。
湖を眺められるリビングからデスクスペース、ベッドスペースと繋がっている。
中庭を介して左側にはサウナも併せ持つバスルームがある。
2階アプローチ部分
入り口ゲートを通った先にあるアプローチ部分。湖と雄大な山並みを眺めつつ玄関へと誘われる。
写真手前には駐車場も完備。