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小さい敷地を最大限活かした気持ちの良い住宅
小高い丘を切り拓いた街並みの中、大通りから少し見上げたところにある住宅。
道路幅はさほど広くないため、威圧感を与える老朽化した土留めを撤去。
緑あふれる斜面と外階段で、玄関までの意識を繋いだ。
囲っている外壁は、道路側からの強い西日を遮り、2階LDKの住環境と視線にも配慮。
南側と北側の屋根勾配を変え、夏の暑い時期の換気と、空を見上げる抜け感を得ている。
限られたこの敷地で、庭となる部分は少ない。
その中で緑あふれる斜面が、意識的・精神的な中心となってくる。
この家の顔であり、憩いの空間となる。
ダイニング・キッチン(東側を見る)
隣家との目線を避け、上部に設けた窓から入る朝日や空模様を見ることで、穏やかな時間を。
リビング(南西側を見る)
遮るものがない南側の窓から差し込む夕日。
夏の西日は、右側窓外の壁で防ぐ。
リビング(北西側を見る)
時間の経過と共に、南側から入る光の演出を楽しむ。
オーダーキッチン
幅3.2mのオーダーキッチン。
家具として生活の中に溶け込むように配置しました。
階段
2階にリビングを設けているため、廊下との繋がりを持ち、手摺の灯りで上へと意識を向けている。
ファサード
北西角より見上げる。
道路と敷地の高低差は、3.6m。
外階段の脇を傾斜する庭で階段の高さを緩和している。
ファサード(夕景)
北西角より見上げる。
自然な樹形が外階段へとかかり、段を上がるたびに植物の美しさを感じる。
遠景
向かいの山からの風景。
小高い丘の上のコンパクトな住宅。