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額縁の中に家族の風景、ひと繋がりの家
親世帯が住む母屋の庭に家づくりをすることにした建て主ご夫妻。
土間を作りたい、いろいろな場所でコーヒーを楽しめるようにしたい、という希望があった。
果樹や桜の木が生えている芝生の庭の豊かな自然をいかし、母屋と適度な距離に建物を配置。
外観は近隣に馴染みつつ、モダンな印象を与えるグレーのモルタルでシンプルなデザインに。
屋内はフレキシブルに使える土間を中心に、間仕切り壁を通して全体がつながる構造とした。
個室の集まりのような間取りは、役割を入れ替えても違和感なく使える可変的な構造。
間仕切り壁の立ち上がりには、腰かけたり可動式の板をレイアウトしたり自由に楽しめる。
ひと繋がりの空間が、変化する家族の生活をおおらかに受け止めていくだろう。
外観
グレーのモルタルがスタイリッシュな外観。
砕石敷きで基礎の立ち上がりをカバーしている。
通り土間
土間を挟んで右側が、寝室や水周りのプライベートスペース。
通り土間からキッチンを眺める
土間は来客時にダイニングとして使用することもあるそう。
リビングからキッチンを眺める
間仕切り壁でゆるやかに分けられた空間が、それぞれ額縁に入った絵のように見える。
キッチン
木とステンレスを組み合わせた、シンプルでスタイリッシュなキッチン。
キッチンから寝室を眺める
寝室にははしごで上がるロフトとクローゼットを作りつけた。
リビング
子どもたちは部屋の段差に腰かけて、椅子のように楽しんでいる。
夜の外観
強度を出すためにRをつけた玄関の庇が、やわらかな雰囲気もプラスしている。