- Like!
- 2
三角形の狭小スペースで超ローコストの店舗改装
超ローコストの店舗改装...。
惣菜かぼす のストーリー...。
惣菜かぼす 店内
超ローコストの店舗改装...。
真っ白い場所に、いくつかの木の箱を、並べたような、空間になっています...。
惣菜かぼす 改装前
改装前は、あまり良い状態ではありませんでした...。
また、予算の制約もあって、水廻り等の設備・配管を、大きく動かすことは、困難でした...。
惣菜かぼす 模型
そこで、設備・配管の位置を動かすことなく、その囲い方を変えることで、全く別の空間に変えようと、考えました...。
そして、三角形の平面の、真っ白い空間に、木の箱だけが、並んでいるような姿を、イメージしました...。
惣菜かぼす 模型
店内は、床も、壁も、天井も、真っ白にして、中に並んでいる、木の箱だけが、外から見ても、際立つようにしてあります...。
惣菜かぼす 外観
看板や外装等には、予算を割くことができないため、木の箱が並ぶ、不思議なインテリアが、外を歩く人からもよく見えるようにすることで、看板の代わりに、人目を惹くように、と考えました...。
惣菜かぼす 店内
箱の壁には、OSBと呼ばれる、下地などでよく用いられる、木質ボードを、あえてそのまま使っています...。
理由はいくつかあります...。それは...。
予算の制約を考えて、出来るだけ、加工がしやすく、安価であること...。
中から見ても、外から見ても、ちょっと不思議な質感があって、目に留まること...。
そして、壁面を利用して、様々なお報せを貼る、掲示板として利用出来るように、画鋲などの傷跡が目立たない材料であること...。
等々です...。
予算、意匠、機能(使い勝手)等、様々なことを考慮して、選択された材料です...。
惣菜かぼす 模型
出来るだけ少ないモノだけで出来た、シンプルな空間を目指しました...。
白い空間に、木の箱が並び、黒いカウンターが浮かんでいるだけです...。
惣菜かぼす 店内
黒いカウンターは、木の箱に巻き付くようにして、客席から、厨房内へと、つながっています...。
カウンターは、客席側では、大皿料理が並び、厨房側では、作業台に...、という具合に、同じ一つのカウンターですが、場所によって、その役割を変えています...。
白い空間に、たった一枚の、黒いカウンターを浮かべるだけで、多くの機能を満たそうと考えました...。
また、カウンターだけ黒にしたのは、その上に、白い大皿が並ぶことが、決まっていたためでもあります...。
惣菜かぼす 模型
わずか7坪、しかも、三角形の店内...。
そのような場所を、出来るだけ広く、有効に使うために、必要な機能をすべて木の箱の中に収め、その他の部分を、「余白」として、残しました...。
惣菜かぼす 店内
木の箱以外の「余白」部分は、すべて、一つながりの空間とすることで、広がりが感じられるようになっています...。
ある部分は、テーブルや椅子を置くことで、客席となり、またある部分は、厨房となっていますが、一方で、それらは、すべて、連続した、大きなワンルームとなっています...。
惣菜かぼす 店内
木の箱以外の部分は、店内の端から端まで、一つながりで、つながっています...。
惣菜かぼす 店内
そして、「余白」となる部分に、テーブルや椅子を置くことで、そこは、客席になります...。
店全体をワンルームとし、その中に、木の箱を並べる...。
ただそれだけの、出来るだけシンプルな方法で、魅力的な空間となるようにと考えました...。