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都市環境の中の距離感によって広がりを確保した家
Y字道路に面する三角形の敷地上に,できるだけ長い軸線をプロットし,その軸線に沿って建物を配置することで,軸線上の直線の距離感と円弧状の扇形の距離感を創り出し,周囲の都市空間に向かって視線が抜けていく広がりのある住環境をこの住宅に提供している.
外観
・敷地東南側のY字角方向から建物を見る
・印象的な外観と2Fリビング天井の化粧垂木が都市の夜景に浮かび上がる
・前庭のシンブルツリーはヒメシャラ株立ち
ダイニング
・南側の開口部の先に外部デッキが広がる
・デッキの先に扇形状に広がる風景が都市の距離感を生み出す
デッキ
・デッキから西方向に都市の風景が広がる
・床材はイペ材スノコ張り
リビング
・軸線上に配置されたリビングから東側開口部を見る
・天井は化粧垂木,壁は構造用合板+EP塗装,床はアッシュフローリング仕上げ
・開口部のガラスはワイヤレスの防火複層ガラスを採用し透明感のある視界を確保
・ブラインドは下から上に閉じていくハニカムタイプ
外観
・外壁はラスモルタルノンクラック工法+ジョリパット吹付
・2Fの開口部は特注制作のスチールフレームサッシ 熔融亜鉛メッキ仕上げ
廊下・階段
・筒状の2Fリビング空間を貫く軸線に沿って視線がその先の外部都市空間へ抜けていく
・スキップするフロアを繋ぐ階段と天井の化粧垂木が空間にリズムを与える
外観
・西側隣地境界に対して振られた軸線に沿って建物ヴォリュームが展開する
・境界塀はコンクリート化粧打ち放し+撥水剤
ダイニング
・正面のスキップ階段を通して視線が西方向へ抜けていき,左側のデッキの先には都市の風景が広がる
・ダイニング,リビング全域に床暖房を敷設
外観
・南方向から建物全体を見る
・夜景に筒状の2Fリビング空間が浮かび上がる