- Like!
- 0
築50年の事務所ビルをリノベーション。
昭和期に建てられた味のあるオフィスビルの執務室。レトロな雰囲気を大事にしながらパソコン中心の現代的な環境にアップデ-トしました。机や椅子でブースをつくり、本棚やラックなど什器でスペースを仕切るオフィス空間では、だんだん家具の役割が建築に近づいていきます。ここでは逆に建築を少し家具に近づけてデザインすることで、家具も什器も、仕切り壁も建具もキッチンも、どれが建築でどれが家具か分からない色々なものがレトロなスケルトン空間に漂っている様相にならないだろうかと試みました。
錢屋本舗オフィス
「かべかぐ」をくぐって小部屋に入る。
錢屋本舗オフィス
会議室から執務室を見る。木枠にアンティークガラスを嵌めて、採光を取りつつ緩やかに視線や音を遮る。
錢屋本舗オフィス
柱・梁・天井はコンクリートのテクスチャを残して塗装仕上げ。11Mのロングスパンを飛ばす架構をダイナミックにそのまま見せる。
錢屋本舗オフィス
大きな本棚で空間を仕切っている現オフィスからヒントを得た「かべかぐ」。家具と建築のあいだ。
錢屋本舗オフィス
天井面は蛍光灯と配線ダクトを併設。デスク配置に応じてフレキシブルにペンダント照明を移動する計画。
錢屋本舗オフィス
南面の大きな開口。調べ物や簡単な打合せ時に利用できる共用デスク。
錢屋本舗オフィス
古いスチールサッシはカバー工法によりアルミサッシに交換。木製ブラインドを取付。
錢屋本舗オフィス
「かべかぐ」ディテール。既存オフィスのドアから古い真鍮製ドアノブを取り外して調整し、再利用している。
錢屋本舗オフィス
応接や打合せに利用できるカフェコーナー。来客用兼社員用のオープンキッチンを備えている。キッチン、収納家具、鉄扉、打合せ机、チェアなど、様々なエレメントが古い躯体の中に浮かんでいる。
錢屋本舗オフィス
フローリングと窓枠、カウンター天板はナラ無垢材にホワイト着色拭取り。
錢屋本舗オフィス
オフィスエントランス。既存のアルミ扉を重厚感のある鉄扉に交換。
錢屋本舗オフィス
事務所の隅で眠っていた古い家具を壁面収納として再利用。