「かべかぐ」をくぐって小部屋に入る。

会議室から執務室を見る。木枠にアンティークガラスを嵌めて、採光を取りつつ緩やかに視線や音を遮る。

柱・梁・天井はコンクリートのテクスチャを残して塗装仕上げ。11Mのロングスパンを飛ばす架構をダイナミックにそのまま見せる。

大きな本棚で空間を仕切っている現オフィスからヒントを得た「かべかぐ」。家具と建築のあいだ。

天井面は蛍光灯と配線ダクトを併設。デスク配置に応じてフレキシブルにペンダント照明を移動する計画。

南面の大きな開口。調べ物や簡単な打合せ時に利用できる共用デスク。

古いスチールサッシはカバー工法によりアルミサッシに交換。木製ブラインドを取付。

「かべかぐ」ディテール。既存オフィスのドアから古い真鍮製ドアノブを取り外して調整し、再利用している。

応接や打合せに利用できるカフェコーナー。来客用兼社員用のオープンキッチンを備えている。キッチン、収納家具、鉄扉、打合せ机、チェアなど、様々なエレメントが古い躯体の中に浮かんでいる。

フローリングと窓枠、カウンター天板はナラ無垢材にホワイト着色拭取り。

オフィスエントランス。既存のアルミ扉を重厚感のある鉄扉に交換。

事務所の隅で眠っていた古い家具を壁面収納として再利用。