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左官奮闘記
珪藻土という塗料を知ったのは、新聞の家庭欄記事を読んでいた時でした。
色々調べていくうちに、自分で塗れてヘタでも
それなりに味が出るということが分かりました。
昔、これでお餅を焼いて食べた記憶のある
なつかしい七輪の材料にも使われていると知り、
家が火事で燃えたけどトイレだけが焼け残っている光景が浮かんで笑ってしまいましたが。
とにかく、左官など未経験の私でしたが、
善は急げとばかりに一番小さな個室であるトイレの壁と天井に珪藻土を塗ろうと思い立ったんです。
改装のときは、まずテーマを決めなければなりません。
そうだ! 珪藻土は海から来たものだから、
床は海底のイメージ、壁は波、天井は星空がいいんじゃないかな、と閃いたのです。
参考にしようと、INAXとTOTOのショールームに出かけてみましたら、
イメージにピッタリの床用タイルが見つかりました。
タイル張りはさすがにプロの大工さんに頼むことにしましたが、
他の材料や道具はすべて自分で調達し、ワクワクしながら作業に入りました。
失敗だったのは、養生が適当すぎたこと、
服や手、足の裏に塗料が付くことを知らなかった点です。
そのため、他の部屋の床なども汚してしまって、あとが大変でした。
特に、完璧な養生をしたら作業は半分以上成功したと言っても過言ではない、
ということを身をもって知りました。
くし目のコテでうねりを出す
左官など未経験の私でしたが、
一番小さな個室であるトイレの壁と天井に珪藻土を塗ろうと思い立ったんです。
空をイメージした天井
それでも結果には大満足。
人任せにしていたとしたら、なんかここは気に入らないな~などと思うところがあったかもしれません。
予想はしていましたが、トイレが全く臭くなく、夏でもジメジメしないことにビックリしています。
まるで洞窟に入った時のような、
ひんやりとした汚れのない空気で満たされているような感覚です。
来客があったときは、一番先に「トイレ見て!」と言ってしまう私です。