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books and gardens
細長い敷地を、アプローチから奥の庭まで屋外と室内を交互に配置して、居室がいつも外部とつながる家としました。
ポーチでは格子から際し込む柔らかい光に外の緑が映え、ささやかな植栽スペースには、玄関を出入りするたび癒されます。
夜は照明がともり、格子が鮮やかに浮かび上がります。家の灯りには思わず飛び込みたくなる温かな家庭の情景が感じられます。
ベランダデッキ
<ベランダデッキ>
中庭の上部に当たる、広々したベランダデッキです。
しっとりした色目が美しいデッキ材はセランガンバツ、専用オイルで仕上げました。
デッキチェアを出して読書に昼寝にもってこいのスペース。 こういう遊びの空間が、家に奥行きを与えてくれます。
ダイニングキッチン
<ダイニングキッチン>
チェリー材の家具が美しい、広々したダイニングキッチン。
幅5mを超えるコーリアンのトップが印象的なキッチンは、壁を回ってリビングのテレビボードとつながります。
台所はアイランドとダブルIの構成で、吊り棚からカウンターまで収納もたっぷり。
アイランドと同じ幅のダイニングテーブルも、合わせてデザインしました。
ダイニングキッチン 夕景
<ダイニングキッチン 夕景>
広い南側の庭から見たダイニングキッチンの夕景。暖かい光に誘われます。
テラスは一部を階段にして、芝生の庭まで降りられるように作りました。
手前の広いスペースにテーブルを出してバーベキューや食事を楽しむこともでき、
全開口の窓を開け放して、室内と外部が一体となったスペースをお楽しみいただけます。
リビングと吹き抜け周囲
<リビングと吹き抜け周囲>
玄関から室内に入ると、明るいリビングスペースが広がります。
正面に見えるチェリー材の家具は、この部屋のために作られたもの。
左右に中庭、奥に南の庭を臨み、吹き抜けからは2階の光が落ちて来る最高の開放感。
家族の時間を特別なものにしてくれる、贅沢な空間です。
ポーチ夜景
<ポーチ夜景>
ポーチの一角に、隠れたスペースがあります。
夜には格子の陰が壁に落ちて、料亭の玄関先のよう。
室内ではこの低い窓から入る光が室内に外気を感じさせ、閉塞感を緩和する作用があります。
リビングから和室方向
<リビングから和室方向>
リビングから和室方向を見ると、そこには天井までの大きな本棚。
文庫本、単行本、大型書籍まで、サイズに合わせて所蔵できるオーダー家具の本棚です。
素材はテレビボードなど他の家具同様、フローリングほか室内の素材とコーディネート。
エアコンや蓄熱暖房もスペース内に配置しています。
アプローチ
古家付きの土地を購入し、建物を解体して新しい家を建てるプロジェクト。
伝統ある街並への敬意を保ちながら新しい住まい手の個性がにじみ出る、そんなデザインを心がけました。
アプローチのの石橋や玉石・踏み石は、旧家屋から引き継いだ街の記憶そのもの。
アイランドのバタフライテーブル
<アイランドのバタフライテーブル>
キッチンもアイランドもトップは人工大理石のコーリアンと、チェリー材で作りました。
いぶし仕上げの鋳鉄の脚を持つ大きなダイニングテーブルも、一体でデザインしたもの。
このダイニングテーブルは、アイランドに取り付けたバタフライテーブルを広げて、一体で使用することもできます。
アイランドの向こう側に二人、手前に一人、バタフライに二人、テーブルに七人、合計12人が一同に食事できる、大きな食堂です。
和室 床の間方向
<和室 床の間方向>
やはり一部屋は和室が欲しい・・・と思わせる、唐紙が美しい和室。
長押や床の間など伝統的な要素を取り入れながら、和でも洋でもなく、家全体の雰囲気を崩しません。
掘りコタツをとりつけることもできる、リビングの一角にある家族の憩いの場です。
太鼓張りの大きな障子を閉めれば、ゲストルームとしてプライバシーを保ちます。
中庭 夜景
<中庭 夜景>
夜、中庭から室内を見たところ。正面の窓は反対側の中庭を臨みます。
細長い敷地を生かして、奥の広い庭、まんなかあたりの二つの中庭、アプローチとポーチの植栽スペースと、複数の庭を造りました。
室内のほとんどの空間が庭に接する構成です。
室内とテラスは段差を最小にし連続させ、内外の一体感を高めています。
更新日時 2014年06月04日