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ファミリーポートレイト
過去にリフォームを手がけた住宅の、建て替えプロジェクト。
継ぎ接ぎ状となり、暗く、風も通りにくく、動線も長く使いづらかった以前の建物の欠点を克服し、家族の新しい歴史を刻む家を建てる意気込みで臨みました。
横にも奥にも段差のある敷地を隅々まで無駄なく使いこなすため、光と風の供給源になる前庭と中庭を設け、敷地の段差をステップフロアでつなぎ、どの居室もすべて庭を楽しめるよう計画しました。
リビングの上部を吹き抜けとし、2階からも1階の家族の気配を感じられるよう工夫。
冬の暖房として、リビングスペースとダイニンキッチンの2箇所に蓄熱暖房機を配置し、吹き抜け部の
暖かい空気が循環するように天井にシーリングファンを設置しました。
プライバシーの尊重と夏の西日対策の面格子は、外壁のアクセントとなりました。
ダイニングキッチン
<ダイニングキッチン>
ゆったりしたキッチンに続くダイニングテーブル。
キッチンはリビングに向かって視線が開き、子育て世帯に安心な死角のないレイアウトです。
リビングの天井は吹き抜けになっているので、開放感は抜群。
ダイニングの背中には大きな開口が控え、窓を開放すれば庭と一体となる大きな空間を楽しめます。
玄関ホール
<玄関ホール>
下駄箱や玄関クロゼットなど、収納が充実した玄関。 玄関から水回りにかけて、基礎コンクリートに蓄熱層を設ける床下暖房を設置しているので、冬は家に入るとポカポカです。 ステップフロアでつながる建物を感じるのが、明かり取りに見えるステンドグラス。 これが中二階の床の高さで、室内は微妙な高さの違いが面白い効果を発揮します。
ホールからダイニング
<ホールからダイニング>
玄関ホールからダイニング、キッチンを見たところです。
食卓とキッチンの背面は事務コーナー、食器棚、レンジなどを置くカウンター、冷蔵庫、エアコン、勝手口まで収まります。
玄関から扉なしで入るこのスペースは、左手に中2階、奥の右手はリビングとつながります。
家族が互いの気配を感じ合う、中心となる大切な空間です。
ホームシアター
<ホームシアター>
テレビボード上のスリットからスクリーンがするする降りて、リビングはシアタールームに早変わり。
設計段階からホームシアターのご要望があったため、スクリーンの格納や5台のスピーカー、プロジェクターの位置など、
細かな打ち合わせを経て、オンリーワンな室内ができました。
灯りは壁際の間接照明だけにして、ワインを飲みつつ映画鑑賞・・・素敵な夜になりそうです。
リビングルーム
<リビングルーム>
キッチンの前に広がる、広いリビングルーム。
天井は2階まで吹き抜け、中庭に面した2階ぶんの窓から陽光がさんさんと降り注ぎます。
間接照明で彩られた室内はやわらかな光にあふれ、壁際の蓄熱暖房で冬もぽかぽか。
天井でゆっくり回るシーリングファンが、時間を忘れさせてくれます。
中庭から室内を見る
<中庭から室内を見る>
あたたかな団らんを予感させる外からの眺め、家を建てる目的と喜びが、こぼれでるような光景です。
外部に面した広い開口と吹き抜けが、この開放感を演出してくれます。
ペアガラスサッシや吹き付け断熱材、通気工法、床下や蓄熱の暖房機など。
室内環境を快適に保つ技術で、開放感と暖かさを両立させています。
寝室から和室方面
<寝室から和室方面>
寝室を奥から見たところ。和室、ベランダ、2階への階段が続きます
壁面には本棚とカウンターを作り、テレビやオーディオを置くこともできます。
寝室は勾配天井で、トップライト(天窓)とハイサイドライト(高窓)を備え、窓面積が少なくても明るさは充分。
深い色のフローリングはブラックウォールナット、本棚やカウンターも同色に揃え、室内の統一感を演出します。
ステップフロア
<ステップフロア>
一階と中二階、中二階と二階を数段の階段でつなぎ合うのがステップフロア。
この写真の、中庭の見えるフロアが一階で、階段の上の窓の見えるフロアが二階です。
家のほぼ中央に位置する階段が上下階をつなぎ、階段まわりの吹き抜けが各階に光を届ける役割もあります。
敷地に段差がある場合に用いる手法ですが、少ない階段移動で違うフロアの表情に出会える楽しい仕掛けです。
夜景
<夜景>
上から見た夜の全景。そこここに灯りがもれて、暖かい家庭の雰囲気が伝わって来ます
こうして上から見ると、車庫と寝室、奥の二階建ての全容がよく分かります。
ほんのり照らされた玄関ポーチの奥には外部収納と、塀で囲われたもう一つの庭があります。
夕闇に浮かぶ夜景の暖かみは、家庭の温かさそのもの。末永いご多幸を祈るばかりです。
更新日時 2014年06月11日