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湖風の家
デザインにもスペックにも明確な方向性を持った、知的でおしゃれなご夫妻のための住まい。
段差と傾斜のある敷地で、省スペースかつゆったり暮らせるよう、工夫を凝らしました。
昼間に過ごすことが多い書斎はテラスに向かって解放し、LDKを兼ねる2階は柱のない一続きの空間を作りました。
台所・浴室まわり・リビングまで、お施主様と建築家が3Dで確認検討しながら進めました。
南向きの屋根には太陽光パネルを搭載、エコキュート・キーシステム・蓄熱暖房機などスペックも充実、もちろん長期優良住宅。
工事は施主直営の分離発注のオープンシステムで、省コストを実現。
素敵なご夫妻のための素敵な家ができました。
書斎テラス
依頼者にとって重要な位置づけになったのが書斎です。
パソコンと周辺機器を置いても二人で座って余裕がある、幅2.2m、奥行き80cmの大きなカウンター。
全開口の窓から続きテラスからは、光と風と緑が降り注ぎます。
壁面に二ヶ所、カウンター上部にも設けられたたっぷり収容できる本棚。
快適さに時間を忘れる書斎です。
2階全室
階段を上がると、2階はフロア全体を見渡せる家族の空間。
キッチン、ダイニングスペース、リビング、バスルームまで一つのフロアに収めました。
長期優良住宅適合住宅として構造計算したうえで、柱のない広々した空間を実現。
窓の外の緑を大きな絵画のように見せる窓枠が、部屋の柔らかな空気を象徴します。
照明は必要な箇所に充分な照度を提供するよう設計。ライトコントロールでお好みの明るさを見つけてください。
リビング
やわらかな光に縁取られたリビングは、床は1階と同じチェスナット、壁と天井は珪藻土仕上げ。
素材や仕上げをなるべく揃えて、インテリアの一体感を意図しました。
太い窓枠は階段と同じ素材で、窓辺に腰掛けることもできます。
家と家具を一体で考えることができる注文住宅ならではの遊び心です。
リビングからダイニング方向
窓側から奥を見ると、ダイニングスペースのトップライトと大きな収納が目に入ります。
納戸以外に部屋ごとに広い収納をとってモノの行き場を作り、散らかりにくい家にすることも大切です。
テレビボードは大工さんお手製。
幅が広く、テレビとオーディオスピーカーを乗せてもまだ余裕があります。
持ち込む家電や家具のサイズを想定した家具づくりが、室内から無駄なスペースを排除します。
書斎全室
街中にほど近く、自然にも恵まれた立地。
奥行きには段差が、間口には高低差のある敷地に、室内と屋外を有機的に連続させた家を建てたい。
デザインにもスペックにも明確なコードを持つお施主様との出会いが、瑞々しくたおやかな住まいに結実しました。
テラスから書斎を見る
テラスから室内を見たところ。
書斎は、つづら折りの階段に面したタテの吹き抜けと、廊下の突き当たりまで見えるヨコの吹き抜けの接点であることが分かります。
上下の見通しが効くことで、実際の面積よりも豊かな開放感を得ることができます。
テラス夜景
夜を迎えた書斎のテラス。
庭園灯がタイルに反射して、室内の情景をいっそう温かく見せます。
限られた空間に豊かさをもたらすこの余裕は、住む人の文化が設計に影響を与え結晶したもの。
注文住宅は住む人に似合う家になります。
更新日時 2014年06月11日