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小さな変形敷地を楽しむ家
上から見ると旗竿のような形をした変形敷地。
約6mの竿部分を差し引けば、建築に使える旗の部分の面積は実質20坪ほどしかない。
旗部分の敷地を細長い建物と中庭で分割し、中庭側に部屋が部分的に突き出すような構成とした。
動線を短くして便利にすることも大切だが、この旗竿状の敷地を生かすには、
あえて便利さは追求せず、空間の高低差で奥行き感を出すなど、
住み方にあわした楽しさを追求した。
ダイニング空間
両側に竹林の中庭を見下ろす開放的な空間。
両サイドを全面ガラスにしたことで浮遊感を楽しめる。
ダイニングテーブルは空間にあわせたオリジナルデザイン。
各部屋をつなぐ階段状の空間
玄関から奥のリビングへと続く階段状の空間が距離感を強調し、奥行きを感じる。
この空間から中庭側に突き出すかたちで、ダイニングやリビングがある。
間仕切りは無いが、床のレベルと向きの違いで様々な居場所が展開し、空間の高低差とつながりを楽しむ。
壁にはコレクションを飾れる小窓を設けた。
一番奥のリビング空間
センターの窓は開閉式。
大空間ではないが、ソファなどを置き、体にフィットする居場所とする。
リビングから階段空間を見る
壁は全て壁面収納とした。
玄関
階段の途中で履物を脱ぎ、壁収納の下駄箱に入れる。
階段は部分的に踏み板を広げて、腰掛けられるようにしてある。
通りから見えない玄関のため、扉をガラス戸にして内部の階段空間と連続性を持たせた。
最上階の畳の間
玄関の上に位置するロフトスペースから畳の間を見る。
一畳半ほどの大きさだが、大人4人が充分に座れるスペース。
エントランスへのアプローチ
敷地の竿部分にあたる隣家との間のアプローチをたどった奥に、縦長に切り取ったエントランスが見える。
玄関ポーチ
正面に竹、右にベンチのあるポーチ。
傘立てとして使えるように、ベンチに空けた丸い穴はご愛嬌。
玄関の奥は竹林の中庭に通じる。
竹林の中庭
建物に並列する中庭。
建物から左の塀に向かって突き出したダイニング空間。
手前の窓は1階に設けた浴室の窓。
建物を取り囲む塀がプライバシーと静かな空間を守る。