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みんながもっと帰りたくなる二世帯住宅
賃貸戸建てで7年間同居をしていた両親と娘夫婦。
庭の草取りや、階段の昇り降りが負担になってきていたため、新築を決断した。
生活時間帯が大幅に違うので、完全分離型の二世帯を選択。
パーテーション状の壁を取り入れた大きなワンルームを、それぞれの希望に合わせてデザインした。
くつろぐスペースを重視した子世帯は、リビングを大きく取り、キッチンとダイニングは一体型でコンパクトに。
親世帯は天井高を変化させることによって、オープンとクローズのメリハリのある空間に仕上げた。
完全分離で生活していても、同じ景色を共有し、共感する暮らしができる。
誰も我慢しない、みんなが気持ち良く暮らせる家が完成した。
両世帯の玄関
親世帯と子世帯は玄関から別になっている。
1階が親世帯、外階段を上がった2階が子世帯。
子世帯キッチン
片流れの屋根は、構造垂木の意匠が印象的。
白とセピア色の組み合わせは、奥さまの好きなバリのイメージ。
子世帯リビング
向かって右側の扉が寝室、左側が水周り。
個室はパーテーション状の壁で仕切っているので、北側のハイサイドライトから緑が見える。
子世帯キッチンからリビングを眺める
正面の扉はコンパクトで落ち着ける書斎。
壁の上部は愛猫のキャットウォークとしても活躍している。
子世帯デッキ
2階南側は玄関前から続くデッキがベランダになっている。
親世帯キッチン
アイランド型のシンプルなキッチン。
2階とは対照的な白木の床材で、明るい空間に。
親世帯ダイニング
ダイニングスペースには大きな机を置いて、お母様が趣味の絵を書くそう。
収納棚などはお父様が自作するのを楽しみにしているため、作りつけの収納は最小限にした。
親世帯リビング
2mの天井と壁に囲まれたコンパクトな空間。
道路に面しているため、板壁でプライバシーに配慮した。
親世帯バスルーム
明るく清潔感のある空間。
湯船からは、板壁と道路を挟んだ松林だけが見える。
外観
白い箱状の建物と、板壁のブラウンのコントラストが美しい。
板壁は、道路を通る車の騒音をやわらげる効果も期待できる。