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雁行型の3つの箱が実現する伸びやかな暮らし
焼きスギで覆われた大きさの異なる3つの箱が、雁行型*に並んだ家。
それぞれの箱に「エントランス」「LDK」「個室」を割り当て、西側の庭に向かった最も眺めの良い位置に、住まいの中心となるリビングと和室のコーナーがくるように配置。
リビングと和室は、柱のないL字型の大開口で外とつながり、抜群の眺望と開放感を得ることができた。
また、この配置は山脈から海へ流れる強風「やまじ風」への対策ともなっている。
室内はトップライト、ハイサイドから光を取り込み、陰影に富んだ奥行きのある表情に。
床には自然の表情を生かしたトラバーチン、天井と壁にはポーターズペイントを採用。
シャープな印象の外観とは対照的に、優しい印象となっている。
開放感溢れる心地良い住まいで、日々の暮らしを楽しんでいる。
*雁行型:マンション等で各住戸を斜めにずらして建てる形式のこと。建物を上から見ると、雁が並んで飛んでいるように見えることからこの名がついた。各住戸に開口部が多くとれ、採光や通風、眺望がよくなるメリットがある。
外観
焼き杉を縦貼りにした外壁がシックな印象。
大きさの異なる3つの箱を斜めにずらした雁行(がんこう)形に配置。
それぞれの箱に「玄関」「LDK」「個室」を割り当てた。
ガーデン
ガーデンから建物を見る。
雁行形の配置によって大きな開口を2か所設けることができ、優れた通気、採光、眺望を実現。
リビングに面するテラスには水盤を配し、まるで家が水に浮かんでいるようなデザインに。
玄関1
玄関に設けた地窓は採光と同時に外の緑を取り込む役割も。
この箱のみ2階建てとなっており、2階には納戸が。
リビング・ダイニング
リビングダイニングに置かれた木の箱。裏側に廻り込むとキッチンが納まっている。
リビング・ダイニング
外観のシャープな印象とは対照的に、内部は柔らかい雰囲気。
床は自然の孔や溝を生かしたトラバーチン(大理石の一種)を使用、壁と天井はポーターズペイントの「ストーンペイント」を採用して光の反射を美しく見せている。
造作家具には落ち着いた色のウォルナット材を使用した。
リビング・ダイニング
トップライトから光が差し込む。
リビング・ダイニング
テラスとリビングをL字型の大開口がつなぐ。
木製サッシは全て片側に引き込んで全面開放することができる。
差し込む光が部屋に表情を与えてくれる。
リビングテラス
テラスからリビングを見る。
大開口で内と外とが一体化した、開放的な空間。
コーナーを斜め上から吊り上げる構造により、柱のないL字型の開口が実現。
内部と外部の境界を曖昧にしている。
テラスの水盤はメンテナンスのことも考え、水を抜いても違和感がないように砂利を敷いた。
和室1
和室もリビングと同じく、柱のないL字型の全面開口。
庇と床を外に張り出させることで、芝生の上に浮いているようなデザインに。
和室2
茶道をたしなむ奥様が茶室として使用することもある和室。
窓を開け放てば野点(のだて)のような雰囲気になり、格別な開放感を味わうことができる。
子供室
ライトグリーンのアクセントウォールが明るい雰囲気の子供室。
アーチ型の開口は和室へとつながっている。
洗面所
チーク材で造った洗面台と、ブルーの壁が印象的なパウダールーム。
バスルーム、パウダールームは3つの箱をつなぐように東側に配置されている。