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身近な木材で雪と共存、合掌造りの家
昔から住み慣れた実家の敷地で、家づくりをスタートした建て主。
母屋とビニールハウスが並んだ土地は、福島の豪雪地帯に位置している。
雪との共存のため考えたデザインは、昔ながらの風景が残る地域にも馴染む「合掌造り」。
コストが抑えられ汎用性の高いSPF材を合計1,200本使用し、一本ずつビス止めして三角屋根が完成。
2階部分を設けるため、水平方向にも同素材の木を組み、木を編むようにして強度を高めた。
室内では格子状の間仕切り壁が、自然光や照明の光で美しい陰影を作り、風を通す。
構造体にも化粧材にも日本人に馴染み深い木を用い、機能的な家に仕上がった。
その土地にあるべき姿の建築を残すことは合理的であり、ひいては森林の活性化にも繋がるだろう。
外観
雪への耐久性を持ち、雪下ろしの苦労を軽減する三角屋根を採用した。
廊下からインナーテラスを眺める
テラスのトップライトからの光が、木漏れ日のような表情を見せる。
キッチン
ハイサイドライトで明るいキッチン。
左手のコンクリート壁の部分がバスルーム。
廊下の洗面スペース
壁面に凹凸をつけることによって、洗面台は玄関から見えないように。
バスルーム
白で統一し、トップライトからの採光で明るく清潔感がある。
階段
玄関との境に格子状のスクリーンを設置し、外観との繋がりをデザインした。
和室
2階の寝室と繋がっている。
押し入れを壁面収納にし、軽やかな雰囲気。
2階廊下
外壁側の廊下はカーテンを取り付け収納として利用している。