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外部空間に内部の生活を取り込んだ住まい
安城市の住宅街に建つ住まい。
若い施主夫妻は両親の住む隣の敷地にこの家を計画した。
子供が自由に遊べること、庭で運動することなど外部での楽しさを追求した建物だ。
本来内部空間で行われる生活、食事や音楽を聴いたりくつろいだり、眠りに落ちるなどの日常が外部空間で行われるのは、敷地全体に大きな屋根をかけたことで、内外にそれぞれLDKを設けることで実現した。
心地よい風が通り抜ける外部空間での食事、露天風呂、ハンモックに揺られて眠るなど、環境の移ろいと共に、時間の経過を感じさせる豊かさを造り出した。
「アウターリビング」としての庭に設けられた窓に、架橋による境界線を配し、隣家との連続性を図りつつ、他者との繋がりをも意識した。
敷地全体を内外問わず「生活空間」としたことによって、内外問わず生活空間を部屋として実現させた住まいは、よりよい生活の豊かさを感じさせるものとなっている。
外観
夕景に建物の外観を見る。
「外を楽しむ住宅」が目指され、平面の半分を屋根で覆われたアウターリビングとした。
アウターリビング
コンクリートを打設してキッチンが設置されたアウターリビング。
諸室に面する引戸はガラス戸とし、その開閉により外部との調整が行われる仕組み。
1階リビング
木製のガラス引戸を開けるとアウターリビングと繋がる、1階リビングには温水式床暖房を敷設。
アウターリビングとは5420mmの高低差を利用して、腰掛けられるようになっている。
2階スタディスペース
2階インナーテラスからスタディスペースを見る。
子供たちのスタディスペースは、ラウン材の引戸で間仕切ることが出来る。
外観
道路側の外観。
アウターリビングのレベルは道路面より850mm高くなっている。
アウターリビング
アウターリビングの最高天井高は8185m。
植樹も施され、内部空間をより豊かなものにしている。