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柔らかなカーブが家族を包むピアノハウス
グランドピアノのような個性的な外観だが、コンセプトはシンプル。
建て主の希望は、「どこにいても家族の気配が分かるすまい」。
小な敷地を有効に使うため採用されたのは南側のアール壁。
曲線が駐車スペースをゆるやかに確保した。
北側斜線制限をクリアするため、南側が高く、北側は低くなっている。
それを利用して、南側は3階建て、北側は2階建ての変形構造とした。
天井が低くても気にならない場所は南側に、広々としたLDKと書斎を北側に配置。
各フロアは壁の小窓やトップライトを通じて光と風が行き来する。
白く明るい空間が気持ち良い大きな階段は、くつろぐスペースも兼ねる。
ひと続きの室内は、どこも小さな「居場所」に。
家族がゆるやかに繋がる豊かな空間が完成した。
外観
近所の子どもにピアノハウスと名付けられた。
黒と曲線でグランドピアノのような南側外壁。
階段
白色と外光で明るい階段室。
キッチンとダイニング
南側の勝手口から入ることができるキッチン。
後ろには浴室と洗面室がある。
リビングから玄関を眺める
左側奥が階段室。
玄関の外には坪庭がある。
キッチン
コンパクトで使いやすいキッチン。
いくつかある小窓からの光で十分明るい。
東側の天井にはスリットがあり、夜は上階の光が図形を描く。
パウダールーム
白を基調としたバスルームと洗面室。
小窓から南側の光が入り明るく清潔感がある。
階段室
通常より広い階段には座ってくつろげるスペースも。
アール壁に点在する小窓から、リビングの気配を感じることができる。
道路側外観
奥に行くほど広がる外観。
右側は駐車スペース。
吹き抜け
2階の書斎とつながる吹き抜け。
天窓を開けると風が流れて気持ちが良い。
ベンチ
階段下スペースを利用したベンチ。
音楽を聴いたりくつろぐスペース。
低い天井が程よい落ち着きを演出。
寝室
中2階の寝室。
上の小窓は書斎、下の小窓はリビングとつながっている。
クローゼット
寝室は階段の突き当たり。
クローゼットが階段からの視線を自然とさえぎっている。
書斎
LDKと階段の両方とつながる書斎。
将来は子ども室として使用予定。
ロフト
書斎にはロフトとテラスへのはしごがある。
更新日時 2015年11月18日