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アンティークに囲まれたアトリエで暮らす
布を細かく裂いて織り上げる「裂織」という織物を使って一点物のバッグを制作している奥様。
東日本大震災で家を失い公団で暮らしていたが、バッグ作家である奥様が作業するには何かと不便なことが・・・
「アトリエが欲しい」そんな思いをきっかけに、家づくりをはじめることになった。
アトリエとして来客を迎えるため、1階部分は全てパブリックスペースとして考え、プライベート感を排除。
訪れた人が土足で行き来できるよう、1階アトリエスペースとその奥のダイニングキッチンは全てコンクリート敷きの土間とした。
2階はリビングと寝室、水回りを配したプライベート空間。
土間仕様の1階とは異なり、ヘリンボーンのフローリングで落ち着いた雰囲気に。
オンとオフのメリハリのある生活を楽しんでいる。
旅行はたいていアンティークショップ巡りというほど、古い物が好きな建て主ご夫婦。
コンクリートや古材、スチールといった素材で構成された空間は古いファクトリーのようで、手持ちの古い家具や雑貨がよく映える。
大好きな物に囲まれて、手仕事に励む日々を過ごしている。
外観
真っ白な外壁に、ブルーグレーで塗られた建具が優しいアクセントに。
エントランス
ブルーグレーのスチール建具には網入りガラスを入れて、工場のような雰囲気に。
アトリエ
1階は全体がコンクリ―ト敷きの土間空間。
一角が吹き抜けになっており、その上部に設けた大きな窓から心地良い光が差し込む。
アトリエの中心には工場の作業台のような大きなテーブルが。
アトリエ
古材の棚やアンティークの足踏みミシンなど、建て主が集めた古い物が空間に馴染む。
コンクリート製流し
布を染色するためにつくったコンクリート製の流し。
フランス製の蛇口など、細部にまでこだわりを生かして。
使い込まれた味のある古い扉の向こうには、トイレと収納が。
コンクリート製キッチン
奥のダイニングキッチンまでコンクリートの床が続き、アトリエに訪れた人は土足のまま行き来することができる。
シンプルなキッチンは、床と同じコンクリート製。
クールなキッチンで土足のまま料理を作って食べ、お酒を飲む様子はおしゃれなバーのよう。
階段
黒い鉄骨のクールな階段が空間を引き締める。
2階リビング
無骨な階段を上ると、ヘリンボーンのフローリング張りの落ち着いた空間が現れる。
2階パウダールーム
モルタルを塗ったカウンターに設置した流しは、実験用のもの。