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豊かな共用空間で3世帯を繋ぐ、大らかな住まい
両親と姉妹それぞれの世帯が暮す、”3世帯住宅”。
もともと姉夫婦が長男誕生後に実家で両親と同居しており、間もなく妹夫婦にも長女が誕生。
「みんなで実家で暮らせたら」との思いで、総勢8人が暮す3世帯住宅へと建て替えることになった。
敷地は南北に縦長く、面積は約47坪。
限られた広さだが、私室を小さく抑えて共用のスペースを広くとることで、狭さを感じさせないゆったりとした住まいとなった。
吹き抜けになった共用階段や子供用のスタディスペース、屋上テラスといった共用スペースを家の中央に配置。
1階は共用の玄関とご両親世帯の住居。
2階、3階は階段を中心にして、姉世帯と妹世帯の住居を南北に振り分けた。
1世帯あたりの占有面積は約15坪ほどになるが、共用スぺースにゆとりをもたせたことで広がりのある空間が実現。
吹き抜けにある子供用の書斎はどの世帯からも目に入る位置にあり、家族みんなで子供たちを見守ることができる。
休日は屋上のテラスでみんな一緒に食事をしたり、3世帯の共同生活を楽しんでいるのだそう。
各世帯のプライバシーはしっかり守りつつ、お互いの気配を感じながら程よい距離感を保って生活をしている。
家族が繋がり、家族みんなで子供たちの成長を見守ることができる大らかな住まいが完成した。
1階 共用の玄関ホール
南北に縦長の敷地の中央に、共用空間である玄関、階段を配置。
1階には親世帯が住む。
共用階段
1階から3階までをつなぐ共用階段は吹き抜けとなっており、高窓から光が注ぐ。
2階と3階をむすぶ階段は光を通すグレーチング。
子供用書斎
2階の共用階段の途中、姉世帯と妹世帯の住居の境界部分には、子供が使うスタディスペースを設けた。
どの世帯からもこのスペースが見え、家族みんなで子供を見守っている。
いとこ同士だが、兄弟同然に過ごしているのだそう。
姉世帯のリビングと子供部屋
グリーンの壁が印象的な、姉世帯のリビング。
床は耐久性が高く、木目が美しいミモザフローリング。
ロフトの上は子供部屋となっている。
リビングは屋上テラスとつながっている。
姉世帯のオフィス
姉世帯のご主人は自宅で仕事をしており、1階にはそのオフィスとなるスペースをつくった。
はしごをのぼると、直接2階のダイニングキッチンに行ける。
妹世帯のキッチン
ダイニングキッチンの上は、リビングと子供室になっている。
妹世帯のリビング
共用廊下や屋上テラスにつながり、開放的な妹世帯の居住空間。
リビングは半階高い位置にあり、その下に寝室をおさめた。
屋上テラス
姉世帯と妹世帯の真ん中にある屋上テラス。
休日はみんな揃ってここで食事をすることもあるのだそう。
ゆったりとった共用スペースで、楽しい時間を共有している。
共用のシャワールーム、洗面所
1階にバスルームがあるが、家族の生活時間に対応するため2階にもシャワールームを設けた。
共用の洗面所は、あえて個室にせずに廊下の動線上に置くことで省スペースに。