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自然と共に暮らす、森のそばの家
森の調査研究を仕事とする、森が大好きな夫婦が建てた「森のそばの家」。
住宅地でありながら近くには原生林があるという絶好の立地。
約115坪の敷地に、建主のライフスタイルを反映した住まいをつくった。
完成したのはシンプルな直方体の、木箱のような家。
外壁には地元北海道産のカラ松の間伐材を張り、荒っぽい木肌が味わいを出して周囲の自然に溶け込んでいる。
家の周囲を木々が囲み、いずれそれらの樹木が大きくなれば、林に囲まれたような住まいとなるだろう。
2階建ての建物のうち1階にはスキー用品などアウトドア用品も収納できるガレージや、書斎、寝室や水回りを、2階にはテラスとLDK、音楽室を配置した。
2階は視界が大きく開けた、開放的なワンルーム空間。
南側は大開口で外と繋がるっているが、テラスを介しているため外部の視線を気にすることなく開放感を味わうことができる。
リビングの壁一面に造作したオープン棚には夫婦が収集した物や本がディスプレイされ、博物館や図書館のよう。
リビングの奥につくった音楽室では、ギターやチェロ、マンドリンや尺八といった楽器の演奏を夫婦で楽しんでいる。
大好きな森を身近に感じながらやりたいことをして暮らす、建主の「好き」が詰まった住まいが完成した。
外観
自然豊かな土地に建つ、木の箱のような家。
外壁に貼ったカラ松間伐材の荒い質感が独自の味わいを出している。
冬場は周囲は雪原になる。
南側外観
1階南側にはガレージ兼風除室があり、スキーや自転車といったアウトドア用品も収納している。
2階南側は広々としたテラス。
大きな開口で、外の景色をダイナミックに取り込む。
テラスから室内を見る
2階南側のテラス。
2階LDK
2階全体が開放的なワンルーム。
南北の大開口と、東西の横長窓から採光している。
東の壁側にキッチンカウンターを、西の壁側一面にオープン棚を造作。
横長窓からの景色を楽しめるよう、キッチンカウンターと吊戸棚は横長窓と平行に設けた。
LDKの北側(写真手前)には音楽室が。
テラスからの眺め
南の大開口から雪原と森の景色を望む。
テラスを介しているため、外部の視線を気にすることなく生活空間に豊かな自然を取り込んだ。
吹き抜け
LDKは1階で水回りと収納をまとめたパイン材の箱の上に位置する。