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共有スペースで繋がる、居心地の良い二世帯住宅
およそ40坪ほどの敷地に建つ、白い箱型の家。
築40年の木造住宅を、シンプルモダンな二世帯住宅へと建て替えた。
1階部分は母世帯が、2階と3階部分は子世帯が住まうスペースで、玄関、水回りともに分けた完全分離型とした。
それぞれの住まいには吹き抜けを設けた。
母世帯の吹き抜けには両家で共有するライブラリースペースとゲストルームを設け、2世帯を繋ぐ場所とした。
互いのプライバシーは守りつつも気配を感じられ、程よい距離感を保っている。
お母様は染色をライフワークとしており、1階母世帯には創作するためのアトリエやギャラリーを兼ねた生活空間をつくった。
活動や発表の場ができたことで、ますます制作に没頭しているのだそう。
2階、3階の子世帯は大きな吹き抜けのあるリビングを中心とした開放的な住まい。
3階のテラスから優しい光が差し込む、心地良い空間となっている。
リビングにはブランコやロープを吊るし、お子様が遊べる楽しい場所に。
吹き抜けに面した3階子供部屋は広々としており、黒板塗料を塗った壁が落書きスペースにもなる。
親世帯、子世帯それぞれにとって快適な居場所をつくることで、皆が充実した暮らしを送ることができる。
お互い良い関係を保ちながら生き生きと過ごせる、居心地の良い二世帯住宅が完成した。
外観
真っ白な箱のような、シンプルモダンな外観。
通りに面した駐車場の左側に親世帯の玄関が、右側にある階段を上った2階に子世帯の玄関がある。
1階アトリエギャラリー
1階母世帯。
玄関を開けると、染色の創作活動をしているお母様の工房を兼ねた居住空間が現れる。
奥の床が30cmほど上がったところはリビングと寝室。
アトリエと寝室の間の引き戸を開け放てば開放的な一室空間になる。
右手の白い折戸を開けるとキッチンがあり、ギャラリーとして使うときは戸を閉めて白い壁として使用する。
吹き抜けから見下ろす
お母様の作品である、色鮮やかな染色画が空間を彩る。
アトリエから天井を見上げる
吹き抜けの上のトップライトから柔らかな光が差し込むアトリエ。
吹き抜けに面して、子世帯と共有できるライブラリースペースを設けた。
ライブラリースペース
家族みんなの書籍を収納したライブラリーはみんなで共有できる場所。
本棚は前後二重になっており、腰かけて読書ができるベンチも設けた。
両世帯を繋ぎ、距離を保つ緩衝スペースとなっている。
2階LDk
子世帯の2階と3階は吹き抜けで繋がり開放感がある。
天井からブランコやロープを吊るし、お子様がワクワクするような楽しい場所にした。
白を基調とした内装に木の質感や優しい色合いのインテリアが映える、柔らかな印象の空間。
子供室
吹き抜けに面して、広々とした子供室を配置。
将来子供が増えたときには2部屋に仕切ることもできる。
子供室の下は、1階親世帯では水回りになっており、子供が走ったり跳ねたりしても音が気にならないよう配慮した。
子供室
子供室の東側の壁には黒板塗装を施し、巨大な落書きスペースに。
お子様がのびのびと過ごせる住まいとなっている。
3階テラス
寝室とバスルームと吹き抜けに、コの字状に囲まれたテラス。
洗濯物を干す場所にも、バスコートにもなる。
ウッドデッキに設けた窓から、階下に光を届けている。