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個性的な建築を光と風が巡る清々しい家にリノベ
緑道沿いの閑静な住宅地に建つ、地下1階地上3階建ての家をリノベーション。
もともとは有名作家が暮していたこの家。
膨大な蔵書で埋め尽くされ、飼っていたペットの匂いが強く残っており、引き渡しの時には大変な状況だった。
しかし立地や広さ、そして個性を感じる建築に惹かれた建て主は、購入を決意。
この家が本来持っている良さを生かしつつも住みやすい家にしたいと、全面リノベーションすることにした。
生かせる骨組以外は一度全て取り払い、住まいの姿を一新。
2階と3階は吹き抜けでつなぎ、光や風が巡る一体空間に。
天窓や高窓から入った光と視線が通り抜ける。
2階のリビングはサンルームへと連続しており、緑と光を住まいに取り込んだ。
地下室は、音楽関係の仕事をしてるご主人のための防音室に。
快適に寛げるだけではなく、創作意欲を刺激するような家となった。
脱臭対策のため床下や壁裏には炭を入れており、家の中は澄んだ空気で満たされている。
光や風、緑、澄んだ空気といった自然に視線や音、人の気配が家中を抜け巡る家が完成した。
2階LDK
リビングからサンルームのほうを見る。
サンルームから光が注ぐ、気持ちの良い空間。
2階LDK
リビングは吹き抜けになっており、視線も光も縦の方向へと抜ける。
リビング
高窓、天窓からの光で満たされる、気持ちの良いリビング。
壁のコーナーに沿ってソファを造り付けた。
十字に交差する梁は既存のもの。
キッチン
リビングからキッチンのほうを見る。
キッチンはセミオープンに。
黄色の吊戸棚が爽やかなアクセントに。
リビングリビング
階段横の壁の格子窓は、昔この土地にあった喫茶店で使われていたもの。
宙に浮くグリーンの箱は、3階にある予備室。
イメージ
2階3階を吹き抜けで大らかにつなぎ、光と風、視線や声が巡る空間を目指した。
1階土間
玄関と一体化した土間。
小上がりの畳コーナーはベンチとして、また来客用のベッドとして利用。
2階の床がアクリル張りになっており、1階まで光を通す。
外観
住宅街で目を惹く個性的な外観。
屋根から突き出して庇を支えているのは、鉄道用の架線を引っ張るのに使われる部品。
2階のガラス張りの部分がサンルームとなっている。
状態が良いとは言えないいわゆる難有り物件だったが、個性的で魅力ある建築に惹かれてリノベーションを決意した。