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シンプルプランで省コスト「小さくて広い」家
約2年半かけて理想の土地を見つけた建て主。
建て主が想定した予算内に抑えつつ、ご夫婦と3人のお子様がのびのびと暮せる住まいを計画した。
コスト削減のため、できるだけ床面積を抑えつつも広がりのある住まいを目指した。
約20坪の土地に建てた3階建ての家の床は、6.9m×6.6mをベースとしたほぼ正方形。
床を正方形にすることで、効率よく床面積を増やすことができる。
間取りは至ってシンプル。
ワンフロアに一室のみを設け、廊下や余計な壁はつくらないように。
1階は水回りと主寝室、2階にはワンルームのLDKを配置。
3階はワンルームの子供室だが、将来は間仕切って3部屋に分けることもできる。
シンプルな間取りでコストを抑えるとともに、開放的で広がりを感じる空間が実現した。
設備を建て主自らが調達したり、自主施工するなど、コストダウンのためにご家族で協力。
特にご主人やその親戚が協力して施工したイタウバ材のルーバーは、住まいを包むシンボルのようになっている。
シンプルなプランと建て主の努力で、予算内に抑えながらもスタイリッシュで機能的な住まいが完成。
家族の未来を包みこむ、のびやかな住まいが完成した。
外観
シンプルなサイディングの外壁に、2階部分に巡らせた木製ルーバーが目を惹く外観。
ルーバーは建て主が営む建設会社を通して調達した「イタウバ」という材。
耐候性が高く、塗装しなくても20~30年ほど持つと言われているため、塗装はせず木が持つ自然の風合いをそのまま生かした。
2階LDK
余分な壁をつくらずシンプルな空間構成にするため、廊下はつくらずワンフロアに1室のみ配した。
2階全体がワンルームのLDK。
南側にはバルコニーが広がり、開口が部屋に食い込むように配置されているため、内と外との一体感が生まれ面積以上に広く感じる。
ダイニングキッチン
家事をする奥様の近くでお子様たちが宿題をできるよう、キッチンとダイニングを一直線に並べた。
ステンレス製のシステムキッチンは引き出しの内側までステンレスで、手入れがしやすい。
リビング
家具はほとんど大阪の「TRUCK」で揃えた。
シンプルナチュラルな空間に素材感ある家具がマッチしている。
バルコニー
ウッドデッキやルーバーは親族にも手伝ってもらいながら、自分たちで施工。
ルーバーには小窓を設け、庭のシンボルツリーであるジューンベリーを眺められるように。
自然のままのイタウバのルーバーが、外部からの視線を遮りつつも、光と風を届けてくれる。
3階子供室
3階は3人のお子様のための部屋。
今は広々としたワンルームだが、将来3部屋に仕切ることもできる。
3階子供室
お子様たちが小さい今は、日中はこどもたちの遊び場として、夜は家族全員の寝室として使っている。
将来は3部屋に分け、ご夫婦は1階の寝室を使うよう計画している。
1階寝室
1階には主寝室と水回りを配置。
バスルーム
清潔感ある浴室、洗面室。
ユニットバスや洗面化粧台は建て主がインターネットなどで探してきたものを使い、コスト削減。
玄関
玄関から伸びる廊下の右手は収納、その奥にバスルーム、パウダールームがある。
さらにその突き当りに主寝室を配置した。