- Like!
- 3
草屋根で省エネ 自然に親しむナチュラルな家
慣れ親しんだ地域に、南西角地という好条件の、約32坪の土地を得た建て主。
建て主の要望は、風通しが良く、木をふんだんに使ったナチュラルな空間、そして省エネの家。
中庭から採光するのもひとつの要望だったが敷地の広さを考えると難しいため、南西に開いた立地を生かして、南側に向かって大きく開くプランを選択。
LDKは日当たりの良い2階に配し、南側の大開口から光と風をおおいに取り込む。
7.5mの大開口は引き戸を片側に引き込みフルオープンすることができ、バルコニーとリビングが一体化。
内と外との境界が曖昧な、開放的な空間となった。
バルコニーにある階段をさらに上れば、まるで野原のようなルーフガーデンが広がる。
緩やかな勾配のある屋根に芝生やハーブなどの草を植え、草屋根に。
屋根に上ってピクニックをしたり、夜には星空を眺めたりして、日常の中の非日常を愉しむ場所となっている。
草屋根は建物の断熱性、遮熱性を高め、省エネにも貢献。
夏場でも室内は涼しく、エアコンいらずなのだそう。
室内の仕上げにはカバ無垢材など明るい色味の木を多用し、ナチュラルで軽やかな空間が完成。
自然と親しむナチュラル志向な住まいで、快適な暮らしを送っている。
2階LDK
7.5mの大開口でバルコニーと繋がるLDKは約20畳。
仕上げにはカバの無垢材のほか、コスト面も考慮して合板も多用。
明るい色味で統一した、軽やかで素材感のある空間となった。
リビングからテラスを見る
引き戸をフルオープンすると、内と外とが一体に。
外にいるかのような開放感を味わうことができる。
バルコニーにある階段を上って、ルーフガーデンへ。
草屋根
屋上に上がると、「原っぱ」が広がる。
屋根に「アクアソイル」という軽量土壌を敷き、芝生などの草を植えた。
家族にとっての憩いの場になっているとともに、建物の断熱性、遮熱性を高め、省エネにも役立っている。
玄関土間
玄関を入ると、広々とした土間が現れる。
1階和室
1階玄関土間に面した和室。
モダンで洗練された空間。
パウダールーム
バスルーム、パウダールームはガラスで間仕切り。
タイル貼りの洗面台は、奥様が手掛ける染色にも使うため、広くつくった。
バスルーム
市松模様に貼ったモザイクタイルは、ご主人のこだわり。
住宅ポーチ
箱のような形をした玄関。
重厚感のあるタモ材のドアとアイアンの手すりが存在感を示している。
外観
南西に開いた角地に建つ。
2階の南側は大きく開き、それ以外は閉じてプライバシーを確保。